三協建設株式会社

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ワーママの家事ストレスをいかに減らすか

2019.2.8
お金・設計・仕様

保育園の入園可否についての

ニュースも多くなってくる時期ですね。

こんにちは。三協建設 堀内です。

 

名古屋市では、

4月からの保育利用可否についての

利用調整の結果の連絡が

2月上旬頃からあるようです。

ドキドキしながら、連絡を待ってみえる方も

多いのではないでしょうか。

 

昨今では、共働きの家庭も多く

家事分担・育児分担についても

広く一般的になってきたとはいえ、

まだまだ女性の負担割合の方が多いという声も

多くきかれます。

 

働きながら子育てをしている女性のことを

ワーキングマザー、ワーキングママ、

略してワーママとも

呼んだりするようなのですが、

家づくりを考える上でも

仕事・家事・子育てと幅広い役割を持つ

ワーママの家事ストレスをいかに

減らせるような間取りにするか?というのは

大きなテーマではないでしょうか。

 

ユニバーサルデザインという言葉を

きいたことはありますか?

障害の有無、年齢、性別、

国籍、人種等にかかわらず

様々な人々が気持ちよく使えるように

都市や生活環境を計画する考え方のことをいいます。

 

バリアフリーが特定のケースを対象に

障害となるようなものを取り除いていく考え方なのに対し、

ユニバーサルデザインは

全ての人に共通する課題を解決するための手法ともいえます。

 

シャンプーボトルについているギザギザのくぼみは

目の不自由な人にとって判別がしやすいのはもちろんですが、

頭を洗う時に目を閉じたままでも判別できるし、

文字が読めない子どもでも判別できるし、

老化により小さな文字が読みづらくなった時にも判別できますよね。

 

仕事と家庭の両立のために

いかに効率よく家事を進めるか?

いかに家事にかける労力や時間を減らすか?

といったことが重要なワーママが

使いやすい間取りということは

すなわち、

将来、年老いて体力が落ちた時にも

労力や時間をかけるコストを

減らせる間取りということでもあります。

 

家事ストレスを軽減する

つまり、家事を行うための労力を

減らすには

家事動線のよい間取りにしておく

というのは重要なポイントです。

 

 

一般的には、家事動線のよい間取りというと、

キッチンと洗面脱衣室が近くにあって

それらを数歩で行き来できる間取りを

イメージされることが多いのではないでしょうか。

 

もちろん、

この2つのスペースは離れているよりも

近いに越したことはないですよね。

そう考えると、一見とても便利そうに感じる

動線かもしれません。

 

しかし、現実的な暮らしをよく考えてみると、

これにはもうちょっと

工夫が必要になってくるような気がします。

 

乾燥機能を使わない場合には

洗濯物を干すという工程が必要になります。

 

洗濯物を2階のベランダに干しに行く場合を考えてみましょう。

 

キッチンと洗面が近くても、

実際に洗濯物を干す場所が遠かったら

その分移動距離も長くなり、

移動時間も増えてしまいます。

 

水気を含んだ洗濯物ってけっこう重量ありますよね。

ましてや、家族が増えたり、子どもが成長したりして

洗濯物はどんどん増えるものです。

それを抱えて、階段を上がるわけです。

大変な作業ですよね。

 

これでは、今住んでいる賃貸アパートやマンションよりも

家事にかかる手間や負担は増えてしまうことなってしまいませんか。

 

将来、年老いて足腰が弱った時にも同じようにできるでしょうか。

 

この他にも

キッチンや洗面にある勝手口から外に出て

お庭に洗濯物を干す場合もあるかもしれません。

 

2階に干しに行くのと比較すると、

動線的にははるかに短くなるので、

一見合理的のような気がします。

 

でも、洗濯物を取り込む作業はどうでしょう?

 

洗濯物を取り込んで置いておける場所まで、

キッチンや洗面を回り込んでいかなくてはいけないですし、

量が多くて、一回で洗濯物を取り込めなかった場合、

勝手口を何回か往復することになってしまいます。

 

共働きのご家庭で、

朝はやることが多くて忙しいから、

夜のうちに洗濯をして

干すという方も多いようです。

 

この動線だと、夜わざわざ外まで干しに行くのは、

けっこう面倒くさくないですか?

 

アパートやマンションのように、

リビングからそのまま手を伸ばして干せるのであれば、

夜に干すのもそれほど面倒じゃないと思います。

 

それを、さすがにわざわざ外までいくとなると・・・

これが、寒い冬ともなったら・・・

 

と、なると考えなくてはいけないのは

「洗濯物を干しやすく、

さらに取り込みやすい動線」

ということになります。

 

そこで、選択肢の一つとして

こんな提案もあります。

『中庭』に洗濯物を干すという方法です。

 

洗濯物を干すのも数歩で行ける。

そして取り込むのも数歩で行ける。

 

さらに、洗濯物を外から見られることもないので

プライバシー性も防犯性も高くなります。

これなら、夜のうちに洗濯物を干しておいても

大丈夫そうですよね。

 

 

家事動線のよい間取りって、

誰が家事をやっても

効率がよい間取りとも言えます。

 

家事時間を短縮したいワーママさんでも。

主婦の方でも。

ご主人さんでも。

お子さんでも。

いつか年老いた日の自分でも。

 

それは、ユニバーサルデザインの考え方に

似ていると思いませんか?

 

今は気にならない階段・段差や移動距離も

数十年後も同じように動けますか?

万が一、ケガをした時も同じように動けますか?

 

誰でも簡単にできるように。。。

それは、複雑にするということではなく

いかにシンプルにするかということに

つながっていくのです。

 

では、また。

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