三協建設株式会社

ブログ

blog

家と老後の暮らし

2019.3.15
暮らしを考える

先日、実家に行った際に

母とこんな話をしました。

 

こんにちは。三協建設 堀内です。

 

「友達と話していて思ったんだけど

本当にうちは暮らしやすいと思うわ」

 

「なんでそう思ったの?」

 

「最近、友達から

家の階段の上り下りがしんどいとか

家の中が寒くてつらいとか

使い勝手が悪いとかいう話をよく聞くのよ」

 

母のご友人たちがお住まいの家は

もともとは母がうらやむような

2階建ての一戸建てです。

私と同年代のお子さんが巣立った後の家に

ご夫婦二人だけ(もしくはお一人で)

住んでいらっしゃるそうです。

 

私の実家は

平屋の一戸建てで、

数年前に全面リフォームを実施しました。

 

父は私が幼いころに他界しているので

母は私と兄が巣立った後は

ずっと一人暮らしをしています。

 

「旦那さんが家にいると

気づまりするって言ってる人もいるし・・。

その点、私は

自分にちょうどいい大きさの家で

あったかくて快適だし

お父さんにはいつもどこかで守られている気がして、

感謝の気持ちが強いし。

これはこれで幸せかもしれないな~」

 

母がこれまでの人生で

何を思い、生きてきたのかは

母にしか分かりませんが、

私たち子どもを育てている最中は

むしろ逆向きな気持ちだったように思います。

 

母子家庭で裕福ではなく

子どもたちに他の家と同じ環境を

与えてあげられないという罪悪感からか

何度も「ごめんね」という言葉を

聞いた気がします。

 

当の本人である私と兄は

そのことでつらい思いをしたと

感じていなかったので

気にもしていませんでしたが・・。

 

でも、そんな母が

人生の総括ともいえる

老後をむかえて、

「これはこれで幸せ」と笑顔で

振り返っているのを見ると

息子として率直に

嬉しく思うのです。

 

きっと母のご友人たちのお家も

お子さんたちが小さいころは

階段の上り下りのことなんて気にも留めず

家自体が最大限に活かされていたことでしょうし

今のような不満もなかったことでしょう。

 

子どもを含めた人数の

「家族」が暮らす家と

子どもが巣立った後の

「夫婦」又は「個人」が暮らす家。

どちらも同じ家です。

 

家を建てる時に

みんなが当然のように思うのは

「生涯において幸せに暮らすために

家づくりをしよう」

ということだと思うのです。

 

あらためて

“家”というものをつくることよりも大切なこと、

その家で生涯において

どのように幸せに“暮らす”のか?

ということの深さを考える時間となりました。

 

では、また。

email資料請求・お問合せはお気軽に