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いい土地に建てた家が、いい家?(中編)

2020.7.1
お金・設計・仕様

「いい家を建てたいから、いい土地を探している」

きっと土地を探しているほとんどの方はこう考え、

好条件の土地を探しているという点について前回はお伝えしました。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

たしかに好条件の土地、つまり

「南に道路が面していて日当たりが良さそうな(形が良い)土地」は、

日がよく当たるため、全ての部屋がとても明るく快適そうですよね。

 

しかし現実は、そうとは限らないとしたら??

今回は、その理由についてお伝えしていこうと思います。

 

まず、南道路の土地で設計する場合、

一般的な間取りでは、出来るだけ多くの部屋を

日差しがたっぷりと注がれそうな南側に配置します。

もちろん、それらの部屋の南面には大きな窓をつくります。

そうすれば、確かに建築途中や、

お引き渡し時点ではとても明るいでしょう。

住み始めるまでの間は・・・ということです。

 

しかし、住み始めた途端に

ほぼ全員がカーテンをそこに設置します。

 

家自体は明るくても、そこで暮らしていく時に

外から丸見えでは困りますからね。

せっかく高いお金を出して

人気があって価格交渉が出来ないような

割高な土地を買い、

高いお金を出して大きな窓をたくさんつくり、

明るくて過ごしやすい家にしたはずなのに。

 

またもや高いお金を出してカーテンを購入し、

その明るさを殺してしまうことになるのです。

せっかくつくった大きな窓も

開けられなければ、風通しのよさもありません。

 

しかも、窓にカーテンをしただけでは

まだ、防犯面やプライバシー面で不安が残るので、

庭に高いお金を出して塀や柵をつくったり、

植栽をたくさん植えたりして、

家の他にもさらに出費がかさむことになるのです。

 

つまり、好条件の土地なら

明るく快適に暮らせるとは限らないということです。

言い換えるなら、「いい土地」に建てた家が

必ずしも暮らしやすい「いい家」になるとは限らないのです。

 

となると、わざわざ好条件で人気がある土地にこだわって

あなたの予算をオーバーしてしまうような、

必要以上のお金を出していただかなくていいと思うのです。

 

どんな土地でも、その土地のメリットとデメリットの両方をうまく利用しつつ、

あなたのご家族が暮らしやすいように、

その土地に合わせて設計していくのが「注文住宅」なのですから。

 

限られた予算の中で

最大限に理想の家が建てられるようになるためには、

まず、土地に必要以上にお金を

かけすぎないようにしていただければと思います。

 

それが、あなたが「生涯に使ってもよい住宅予算」の中で、

家づくりを実現させる最大の秘訣なのです。

 

次回は、限られた予算の中で

土地探しから家づくりをはじめるあなたが、

狙うべき土地についてお伝えしていきたいと思います。

 

では、また。

 

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