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南向きの土地=正解?日当たりだけで選ぶと後悔する2つの落とし穴

2025.10.21

こんにちは。三協建設の堀内です。

土地を探すとき、「せっかくなら日当たりのいい土地がいいな」そう考える方が多いと思います。

中でも人気なのが、南向きの土地

日当たりがよく、リビングが明るくなるイメージがありますよね。

でも実は、南向きの土地には意外な落とし穴もあるんです。

今回は、土地選びで知っておきたい“南向きの土地の2つのデメリット”についてお話しします。

デメリットその1:南向きの土地は「高い・高い・高い・高い!」

4つ並べた「高い」には理由があります。

それは、土地・家・外構・借入金のすべてが高くなりやすいから。

まずは土地価格。

これはシンプルな話で、みんなが「いい」と思う土地は、当然、需要が高くなります。

つまり南向きの土地は人気が集中しやすく値引きもほぼ期待できないのが現実です。

家や外構も“高くなる”理由

南向きの土地に家を建てると、リビングや庭が道路から丸見えになりやすくなります。

そのため、プライバシーを守るための工事が必要になります。

たとえば…

・デッキや庭まわりに目隠しフェンスを設置する

・塀を高くする

・植栽で視線を遮る

こうした工事はすべて追加コスト。

外構費用がぐんと上がってしまいます。

さらに、南面に大きな窓を多く設けると、台風時の備えとしてシャッターを付けたくなります。

すると、その分の費用もプラス。

そして防犯面でも、間取りが外から想像されやすいため、セキュリティ対策にもお金がかかることがあります。

結果として、土地+建物+外構+セキュリティ=トータルコストが高くなるというわけです。

借入金にも影響が…

当然、土地や建築費が上がれば、銀行からの借入額も増えます。

“日当たりのいい土地を選んだつもりが、気づいたら予算オーバーになっていた”というケース、実はとても多いんです。

デメリットその2:意外と「カーテンが開けられない」

南向きの土地のもう一つの盲点が、プライバシー問題です。

道路に面して大きな窓をつけると、通りを歩く人から家の中が丸見えになってしまう。

結果として、レースのカーテンどころか遮光カーテンまで閉めっぱなし…。

「日当たりのいい土地を選んだのに、いつも部屋が暗い」なんて本末転倒ですよね。

実際、朝から照明をつけて過ごしている南向きリビングのご家庭も少なくありません。

日当たりよりも大事なのは「設計の工夫」

ここまで聞くと、「じゃあ南向きはダメなの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。

大切なのは、土地の向きに合わせて設計を工夫すること。

たとえばシンプルノートの家では、南向きにこだわらなくても、

・プライバシーを守りながら

・しっかり明るく

・コストも抑えた設計

を実現しています。

家の正面を閉じて、光を中庭や吹き抜けから採り込む工夫をすれば、どんな向きの土地でも心地よい明るさをつくれるんです。

土地選びは「設計」とセットで考えよう

土地にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

だからこそ、土地だけを見て判断するのではなく、“どんな家を建てるか”とセットで考えることが大切。

・その土地のデメリットをどうカバーできるか

・プライバシーや採光をどう確保するか

・予算の範囲で理想をどう形にするか

これらを考えながら進めることで、後悔のない土地選び・家づくりにつながります。

まとめ

・南向きの土地は人気が高く、すべてが割高になりやすい

・道路からの視線で、カーテンを開けられないことも

・土地の向きよりも、設計で「明るさ」と「暮らしやすさ」はつくれる

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では、また。

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