「2種類の平屋」─同じ“平屋”でも、暮らしの質は大きく違う
2025.11.04
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオの堀内です。
最近、「平屋に憧れているんです」というお声を本当によく耳にします。
階段の上り下りがなく、ワンフロアで生活が完結する平屋は、暮らしやすさの面でも人気急上昇中ですね。
でも実は、ひと口に“平屋”といっても大きく2種類あることをご存じでしょうか?
そしてその違いは、家づくりのコストだけでなく、暮らしの質にも大きな差を生むんです。
CONTENTS
「中庭のない平屋」と「中庭のある平屋」
まず最初にお伝えしたいのが、平屋は「中庭(プライベートコート)」を設けるかどうかで、住み心地がまるで変わるということ。
たとえば「中庭のない平屋」は、外からの採光をすべて外周部の窓で確保する必要があります。
そのためどうしても外壁面に大きな窓をつくることになりますが…同時に、そこから人の視線も入ってくる。
つまり、カーテンを開けられない家になりやすいんですね。
結果、朝から照明をつけないと暗く感じる。
外の景色も見えない。
せっかくの平屋なのに、「閉じた暮らし」になってしまうのです。
一方、「中庭のある平屋」はまったく違います。
家の中心にプライベートな空間があることで、人目を気にせずカーテンを開け放てる。
そこからたっぷりと自然光が入り、家の奥までやわらかく光が届きます。
晴れの日はもちろん、雨の日でもふんわり明るい。
まるで、家全体が“外とつながる”ような心地よさが生まれるんです。
そして窓の向こうには、誰の視線もない空。
毎日がちょっとしたリゾートのような時間になります。
ウッドデッキが「使われるか」「飾りになるか」も中庭次第
平屋の人気ポイントのひとつに「ウッドデッキ」があります。
けれども、これも“中庭のあるなし”で使われ方がまるで違います。
「中庭のない平屋」では、ウッドデッキを道路や隣家から丸見えの位置につくらざるを得ません。
最初のうちはバーベキューをしたり子どもと遊んだりするものの、やがて「視線が気になって使いづらい…」と、使われないスペースになってしまうケースも多いんです。
一方、「中庭のある平屋」なら話は別。
プライバシーが守られているから、気兼ねなく思いっきり使える。
たとえば、
・家族でBBQを楽しむ
・おうちキャンプやプール遊び
・休日のブランチやお酒の時間
・ハンモックで昼寝
──そんなふうに、暮らしの楽しみがどんどん広がります。
しかも、中庭とリビング・キッチンがつながっていれば、子どもが遊ぶ姿を見守りながら家事を進めることもできます。
「家事と子育ての両立がしやすい家」という面でも、中庭のある平屋はとても優秀なんです。
洗濯動線も、「中庭」があるかで天と地の差
そしてもう一つ、暮らしの快適さを大きく左右するのが「洗濯動線」です。
平屋はもともと、上下移動がない分、家事動線がスムーズ。
でも「中庭」があるかどうかで、洗濯のしやすさは段違いになります。
たとえば中庭のない平屋だと、洗濯物を干すために勝手口から外へ出て、隣家との間のスペースまで移動しなければなりません。
そのため、
・パジャマやノーメイクでは出にくい
・夏は汗だく、冬は手がかじかむ
・隣家の目線も気になる
─こんなプチストレスが積み重なってしまうんです。
しかし「中庭のある平屋」なら、洗濯動線はたった数歩で完結。
リビングや洗面脱衣室からすぐの場所に干せるため、「暑い・寒い・人目が気になる」といった悩みとは無縁です。
しかも、天気を気にせず干せる設計にすれば、忙しい共働き家庭でも家事の負担をぐっと減らすことができます。
これもまた、“暮らしやすさをデザインする”平屋の大切なポイントなんですね。
“ただの平屋”ではもったいない
ここまでお読みいただくと、「平屋=暮らしやすい」とは限らないことがわかってきたと思います。
実は、間取りのつくり方ひとつで、「明るさ」「開放感」「家事のしやすさ」「家族のつながり」─すべてが変わってきます。
だからこそ、これから家づくりを考える方には、「中庭のある平屋」という選択肢をぜひ知っておいてほしいんです。
シンプルノートの平屋は、ただ“平屋”をつくるのではなく、土地の条件や暮らし方に合わせて、「プライバシーを守りながら開放的に暮らせる家」をデザインしています。
まとめ:間取りで、暮らしの質は変えられる
いかがでしたか?
同じ“平屋”でも、「中庭をつくるかどうか」で光の入り方も、家族の過ごし方もまったく変わります。
中庭のある平屋は、
・人目を気にせず開放的に暮らせる
・明るく風通しのよい住まいになる
・ウッドデッキや外空間を楽しめる
・家事動線が短く、毎日がラクになる
─そんな、“本当に暮らしやすい家”を実現できる住まいです。
これから平屋を検討される方は、デザインや広さだけでなく、「どんな土地に合わせた、どんな間取りにするか」にも目を向けてみてください。
そのひと工夫が、何年先までも快適な暮らしを支える鍵になります。
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では、また。




