広すぎるLDK、実は落とし穴? -ちょうどいい広さで、暮らしもコストもスマートに
2025.11.07
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオの堀内です。
家づくりで「LDKはできるだけ広くしたいんです!」とおっしゃる方は多いかと思います。
家族が集まるリビングは明るくて開放的な空間にしたい。
その気持ち、よく分かります。
でも実は、“広いLDK”=“快適なLDK”とは限らないんです。
むしろ、広さを優先しすぎた結果、暮らしにくくなってしまうというケースも少なくありません。
CONTENTS
LDKを広げるほど、モノも増えていく?
リビング・ダイニングは家族が一番集まる場所。
日用品や子どもの学用品、リモコン、雑誌など・・どうしても「ちょい置き」が発生しやすい場所でもあります。
しかも、少しでもスペースがあると、つい「とりあえずここに置いとこう」と思ってしまうもの。
そうして気づけば、テーブルの上やソファの横が日常の“仮置き場”になってしまうんです。
つまり、床面積が広くなるほど、モノを置ける場所も増える。
皮肉なことに、広さが散らかりの原因になってしまうんですね。
広くすると、家のコストも比例してアップ
もうひとつ見逃せないのが「コスト」の問題。
例えば、LDKをたった2帖広げるだけで、およそ60万円のコストアップ。
4帖なら、120万円。
広げた分、建物価格が上がるのはもちろん、冷暖房の効率も悪くなるため、暮らし始めてからの光熱費も増えてしまいます。
つまり、「広くしたい」という希望の裏には“お金のムダ”が潜んでいることもあるんです。
LDKが散らかりにくい間取りとは?
では、どうすればリビングをスッキリ保てるのでしょう?
ポイントは、「子ども部屋の位置」にあります。
多くの方が、当たり前のように子ども部屋を2階につくりますが、実はこの配置が“リビング散らかり問題”の元になっていることも。
なぜなら、子どもが日常的に使う荷物(ランドセルや教科書、おもちゃなど)は、使うたびに2階と1階を往復するのが面倒。
結果、リビングに置きっぱなしになりがちです。
でも、子ども部屋を1階につくると、状況は一変します。
自分の荷物は自分の部屋に戻しやすくなり、リビングが散らかることも減ります。
しかも、親の目が届く距離にあるので、自然と片づけの習慣も身につきやすいんです。
広さより大事なのは「心地よさ」
では実際、LDKはどれくらいの広さがあれば快適に暮らせるのか?
たとえば、4人家族でダイニングに4人掛けのテーブル、リビングに3人掛けのソファを置く想定なら、16帖あれば十分です。
「えっ、それじゃ狭いんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、数字の広さだけが“開放感”を決めるわけではありません。
視覚的に広く見せる工夫を
たとえば—
・視線が抜ける間取りにする
・天井を少し高くする
・建具の高さを揃える
・光の入り方を計算して採光を工夫する
これらを上手に組み合わせれば、実際の帖数以上に開放的で心地いいLDKがつくれます。
「限られた面積をどう活かすか」
そこに設計のセンスと工夫があるんです。
実際に体感してみませんか?
私自身、現在シンプルノートのモデルハウスで“無駄に広くないLDK”の暮らしを実験中です。
16帖という数字だけ見るとコンパクトに思えますが、空間の抜け感や光の広がりで、まったく狭さを感じません。
むしろ、片付けやすく、掃除もしやすい。
それが、結果的に「心のゆとり」にもつながっているんです。
まとめ:大切なのは「広さ」ではなく「使い方」
LDKを広くする=快適、とは限りません。
家族の動線や収納の工夫次第で、ちょうどいいサイズのLDKこそ、いちばん心地よく暮らせます。
「広さを求めるより、使いやすさを。」
そんな家づくりの考え方が、これからの時代のスタンダードになっていくと思います。
▽ 【モデルハウス公開中】“広くないのに広く感じる”LDKを体感しよう
では、また。




