注文住宅は“値札のない買い物”~旅行に例えると分かる家づくりの落とし穴
2025.11.21
今日は「愛知県民の日学校ホリデー」。
一宮市でも、少し特別な平日を過ごしているご家庭が多いのではないでしょうか。
連休を利用して旅行に出かけるという方もいらっしゃると思います。
実はこの“旅行”というテーマ、家づくりの考え方にも少し似ているところがあります。
こんにちは。三協建設の堀内です。
今日はその話をしてみたいと思います。
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家の買い方は、他の買い物とはまったく違う
店頭で売られている商品や家電のように、完成したものを「中身を見てから選ぶ」という買い物に慣れていると、家の購入方法は少し不思議に感じられるかもしれません。
一般的な買い物は、
・価格が明確で
・その価格で得られる内容がはっきりしていて
・支払った後に大きな追加費用が発生しない
こういう構図が当たり前です。
しかし家だけは、まだ完成していない段階で契約し、金額の全体像がぼんやりしたままスタートするケースが少なくありません。
すでに建っている分譲住宅なら別ですが、注文住宅では特にこうした状況が起こりがちです。
旅行で例えると「それは困るよ」という状況に近い
少し旅行の話をしてみましょう。
たとえば、家族4人で有名なテーマパークに行くとします。
あくまでもイメージです。
あなた「いくらですか?」
窓口の人「入園料は、大人8,200円×2人、子ども4,900円×2人で26,200円です。」
ここまでは問題ありません。でも・・・
あなた「愛知県から行くんですけど、他に旅費はどれくらいかかりますか?」
窓口の人「おそらく5~6万円くらいではないでしょうか?」
その金額なら行けそうだ!と実際に出かけてみれば、交通費や宿泊費、食事、お土産など、想像以上に費用が重なって・・・
「予定よりだいぶ使っていた」ということが起こりがちです。
もちろん、こんな大まかな計画で旅行に行かれる人はいないと思いますが(笑)
でも家づくりでは、こういう買い方が一般的だとお伝えしたらきっと驚かれるのではないでしょうか?
実は、家づくりの場合は、この“ざっくりとした費用感”のまま契約してしまう人が意外にも多いのです。
テーマパークへの旅行=家づくり、入園料=本体価格
この例えをもう少し整理すると
・テーマパークそのもの → あなたが検討している家
・入園料 → 家の本体価格
・5〜6万円と伝えられた旅費 → 付帯工事費や諸費用
・現地で追加になる細かな費用 → グレードアップや追加工事、引っ越し準備費
こう置き換えると、家づくりが旅行計画と似ている理由がよく分かると思います。
テーマパークに行った経験があれば、「食事代はこれくらい」「お土産はこれくらい」とある程度予測できますよね。
しかし、初めて行く場所だと想像がつきにくい。
家づくりも同じで、初めての方が多いからこそ、“入園料(本体価格)+ざっくり旅費(付帯費)”だけで契約すると、あとでギャップが生まれやすくなります。
旅行で予算オーバーしない人がやっていること
旅行の計画が上手な人は、出発前に
・全体の予算を決める
・見えている費用を整理する
・見えにくい費用も前もって想定する
この3つを必ずやっています。
そして、もし総額が予算を超えそうなら、行き先や日程を調整します。
家づくりもまったく同じで、“総予算を先に決めて逆算する”ことがとても大切です。
本体価格だけで判断すると、あとから付帯工事費や諸費用が重なって、「当初の想定を大きく超えた」という結果になりやすいのです。
家の購入費は「家に住み始めるまで全部」
旅行が「家を出てから帰るまで全部」なのと同じように、家の購入費も「住み始めるまでの全部」が本当の総額です。
つまり、
・建物本体
・付帯工事
・諸費用
・オプション
・追加工事
・家具家電
・引っ越し準備に必要なお金
これらをすべて含めて、はじめて“自分の家の総額”になります。
まだ存在していない家を買うからこそ、足し算ではなく、総額からの引き算で考える。
これが家づくりで後悔しない方法です。
まとめ
旅行の計画が甘くて予算が少しオーバーしてしまう程度なら、次に活かせば済みます。
しかし、家づくりではそういうわけにはいきません。
だからこそ、
・何が価格に含まれているのか
・何が含まれていないのか
・希望を叶えるとどこが変わるのか
これらを理解しながら進めてもらえると、安心して家づくりができます。
詳しくは、こちらの動画でも解説しています。
「総額が見えないまま進むのが不安…」
「自分たちの収入でどれくらいの家が適正なんだろう?」
そんな疑問を抱える方に向けて、三協建設では「くらしとおかねの学びば 」個別相談を行っています。
家づくりの前に“わが家の旅の予算”をしっかり整えておくことが、後悔しない近道です。
ぜひお気軽にご相談くださいね。
では、また。




