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土地さがし-建築会社と不動産会社の視点の違い-

2023.1.16
お金・設計・仕様

土地を決める時は、

自分たちだけで判断すべきでもなければ、

不動産会社さんだけに相談すべきでもありません。

 

というのも、あなたも不動産会社さんも

建築のプロではないため、

その土地が予算的にも建築的にも

いい土地かどうかという判断の根拠が分からないからです。

 

つまり、土地の良し悪しは、

建築とセットで考えないといけないというわけですね。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

では、建築会社に相談しないまま

土地を決めてしまった場合、

一体どういうことが起こってしまうのか、

具体的にお伝えしていきたいと思います。

 

まず、一番みんながやってしまいがちな失敗が、

土地にお金を使い過ぎてしまうことです。

結果として住宅建築の予算が減り、

あなた自身も困ってしまうし、

建てる側の建築会社も困ってしまいます。

あるいは、住宅建築のコストも抑えなかったとしたら

住宅ローンにそのしわ寄せが来てしまいます。

 

家を建てることを決めた時には

真っ先に不動産会社さんに行くのではなく、

その前に建築会社に行って、

土地にかける予算がいくらなのかと

家にかける予算がいくらなのかを試算してもらった上で、

土地探しを始めてもらえたらと思います。

 

この流れで土地探しを始めた場合、予算の都合で

もしかしたらあなたが望んでいるような土地を

【買うことが出来なくなる】かもしれません。

一般的にいい土地だと言われている

「南向きの土地」や「形がいい土地」などです。

 

しかし、設計とは、

『土地が抱える問題を解決する手段』です。

 

言い換えると、家は土地の環境に合わせて

間取りや外観をつくっていくものであるため、

たとえ日当たりが悪そうな土地だとしても、

設計次第で明るくて開放的な家をつくることも出来れば、

たとえ形が悪い土地だとしても、

土地に合わせて設計さえ出来れば

とっても住みやすい家をつくることも出来るということです。

 

建築会社の視点としては、

家の良し悪しは土地の良し悪しに左右されないので、

土地の選ぶ時の選択肢を狭める必要はないということです。

土地を選ぶ時は、

必ず建築会社さんに土地を見てもらい、

土地の良し悪しをアドバイスしてもらってください。

これが予算に支障を生じさせない最良の方法です。

 

続いて起こりがちなことが、

素人には分かりにくい部分で、

予期せぬ出来事が発生してしまうことです。

 

例えば、土地の値段が安いと思っても

造成費が別でかかると逆に高くなってしまう場合も

往々にしてあります。

 

土地に土が多く、その土を出すために

百万円単位で費用がかかったり。

土地に高低差があることによって

擁壁工事と呼ばれる土留め工事が

何百万円とかかってしまったり。

 

場合によっては土留め部分には家が建てられず

土地自体は広いのにも関わらず

建築可能な土地が狭くなってしまったり。

 

あるいは、水道が引き込まれておらず

その工事費用が別で必要だったり。

 

そんな事態を招かないためにも

先に建築会社を決定しておくことをオススメしています。

きっと具体的なプランに入る前に綿密に土地について調査し、

その費用も考慮した上で建築予算を導き出してくれるでしょうし、

その予算に合わせた聞き取りやプラン提案をしてくれるはずです。

 

とにかく、家づくりで大事な予算で失敗しないためにも、

土地と建物を分けて考えないこと、

そして、建築会社に土地を見てもらっていない状態で、

土地を決定しないようにしていただけたらと思います。

 

では、また。

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