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寝室の広さってどのくらい?

2023.2.17
お金・設計・仕様

住宅展示場に行くと、

リビングはもちろん、寝室もかなりゆったりとつくられていますよね。

いくつか家を見て回っているうちに、

「寝室は広めなのが普通なんだな」

「我が家も寝室は広めにしておこう」

と、広めの寝室をつくることになります。

 

しかし、家の床面積が増えれば

必然的に家のコストも高くなってしまいます。

出来れば大きくする必要がない場所は、

最小限のサイズでつくるという視点もあります。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

例えば、寝室で多いのが10帖という広さですが、

そもそもこの広さがいったいどれくらいなのか

ご存知でしょうか?

 

感覚的にどれくらいとかじゃなく、

縦横それぞれ何cmずつあるのか

知っているかどうかということです。

 

10帖という広さは、

長手方向の有効寸法が4m42cmで、

短手方向の有効寸法が3m51cmなのですが、

これを知った上で考えていただきたいことが、

この部屋には一体何を置く予定なのかということです。

 

シングルベッドを2台並べるのか?

それともクイーンサイズのベッドが1台なのか?

それともダブルベッドを2台並べるのか?

それともベッドは置かず布団を敷いて寝るのか?

 

そして、もしベッドを置くとしたら、

それぞれのベッドのサイズを知っておくことも重要です。

 

一般的なサイズとしては、

シングルベッド=幅90cm、

セミダブルベッド=幅120cm、

ダブルベッド=幅140cm、

クイーンベッド=幅180cm、

といったところでしょうか。

(長さは全て2mぐらいです)

 

では、これらを踏まえた上で、

あなたはどのベッドを何台置く予定でしょうか?

 

ここで、仮にダブルベッドを

2台並べて置くとして考えてみると、

ベッドが占有するスペースは、

140cm×2台=2m80cmとなり、

どちらも長さは2mなので、

4m42cmー2m80cm=1m62cm、

3m51cmー2m=1m51cmとなり、

かなりの余白が部屋に出来ることになります。

 

では、寝室に隣接して

広々したウォークインクローゼットを

つくっていると仮定して考え、

そこに衣類も布団も雑貨も全て片付けられるとしたら、

あなたはベッド以外寝室に置くものはあるのでしょうか?

 

「タンス」

おそらく最近は持ち込まない人が多いでしょうし

置くとしてもウォークインクローゼットの中に

納めるよう設計するのではないでしょうか。

 

「ドレッサー」

おそらく化粧も洗面やリビングでするのではないでしょうか?

だとしたら、リビングや洗面に

それらを片付ける場所を確保しておく方が大事ですよね?

 

「テレビ」

スマホでどこでも動画が見れる今、

あえてテレビを寝室におくという方も少ないのではないでしょうか?

そして、仮に必要だとしても、

壁掛けにすれば全く場所をとらないですし。

 

と、なると寝室は10帖も必要なく、

もっと削ることが出来るというわけですね。

たとえダブルベッドを2台並べて置くとしても。

この部屋は、文字通り寝るだけの部屋なので、

寝ている時間以外ここで過ごすことがないでしょうしね。

 

仮に、6帖にすることが出来れば、

4帖(=2坪)家を小さくすることが出来るため、

100万~120万の建築コストをカットすることが出来ます。

 

もちろん、資金的にゆとりがあり、

どうしても寝室は広いほうがいいとお考えなら、

そうする必要はないとは思います。

 

でも、この浮いたお金の分を

家以外の何かに使うことが出来るし、

あるいは、家づくりでどうしても叶えたいことに使うことが出来ます。

 

世の中の当たり前が「広々とした寝室」だったとしても

あなたにとってそれは必要ないと思ったら、

そんな当たり前なんて気にせず

必要な広さでつくってもらえたらと思います。

 

では、また。

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