三協建設株式会社

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平屋についての誤解

2023.4.17
お金・設計・仕様

前回の記事で、

安全・快適・便利をより良くするために

シンプルノートが行っている工夫について

お伝えさせていただきましたが、

この3つに共通していた答えが

「平屋にする」ということです。

 

つまり平屋にすればよりいい家をつくりやすくなるし、

かつ、家をコンパクトに出来れば、

2階建てより割安なコストで建てることが出来るので、

平屋が建てられる土地の場合は

できる限り、平屋を提案しています。

 

とはいえ、百歩譲って

たとえ平屋を割安で建てられたとしても

逆に平屋を建てるとなると、

それなりに土地の広さが必要なのでは?

そうなると土地代が高くなり、

結局、家づくりのコストが高くついてしまうのでは?

と思っている方も少なくないと思うので、

今回はその点についてお伝えしていきたいと思います。

こんにちは。シンプルノート 熱田/一宮スタジオ 堀内です。

それでは、具体的に

縦横10mずつの100㎡(約30坪)の平屋を建てるとして、

一体どれくらいの土地が必要なのか考えていってみましょう。

 

✔︎自分に必要な土地面積の求め方

 

この場合、車を置く方向に5.5mとり

それ以外の方向を全て通路として1mずつとるとしたら、

間口として必要な長さは、

1m+10m+1m=12mとなり、

奥行きとして必要な長さは、

5.5m+10m+1m=16.5mとなります。

 

なので、12m×16.5m=198㎡(=約60坪)が、

この平屋を建てるに必要な広さということになります。

 

そして、この場合

車を4〜5台置くことが出来るのですが、

仮にこんなにも駐車スペースが必要ないとしたら

もっと面積を小さくすることも出来ます。

 

この時に覚えておいていただくといいのが、

車1台あたりに必要な広さは

4.5坪だということなのですが、

仮にあなたに必要な駐車スペースが2〜3台だとしたら、

9坪面積を小さくした50坪強の広さで土地を探してもいい

ということになります。

 

もちろん、建てる家の大きさや、

土地の形によっては不可能な場合もあるので、

絶対にというわけではありませんがね。

あくまで物理的に可能だという意味合いです。

 

とはいえ、要は50坪あれば

平屋という選択肢がとれるわけなので、

間違えても、平屋を建てたいがために

やみくもに広い土地を買うなんてことは、

絶対にしないでくださいね。

 

土地代だけじゃなく、

外構工事代もぐんと高くなるし、

ずっと払う土地の固定資産税も

高くなってしまいますからね。

 

✔︎解決すべきは明るさ問題

 

ただし、平屋を建てるとなると、

周りが家に囲まれている場合、

家が暗くなってしまうのでは?という

ネガティブな懸念点が出てくると思います。

 

駐車スペースが南であれば、

家の中が丸見えながらも

少なからず南からの光が入ってくるので、

その問題も幾分解消されそうですが、

それ以外の土地だと、セオリー通りの間取りでは、

どう考えても薄暗い家になってしまいそうですよね。

 

先程説明したように

敷地をいっぱいに使って

家を建てるとなればなおのことです。

 

そこで、家を建てるにあたって

知っておいて欲しいことが、

平屋の家で室内に充分な光を採り込むためには

隣家との間に充分な距離が必要だ

ということです。

 

例えば、すぐ南に家が建っている土地で、

南にリビングを配置しても全く光は入ってきませんが、

南の家から最も遠い位置にある北にリビングを配置してみると、

そして、そのリビングの南に大きな窓をつくってみると、

リビングには南からの光がたっぷりと入ってきます。

 

つまり、リビングの南に外をつくるということですね。

これが「中庭」です。

 

すると、必然的に

東に建っている家とも、

西に建っている家とも、

充分な距離を取ることが出来るため、

1日中安定的に光を採り込むことが

出来るようになります。

 

また、南からの光が採れない南に配置した部屋にも、

中庭の壁に反射した光を窓から入れてやれば、

その部屋も自然光だけでずっと明るく保つことが出来ます。

 

これはあくまで一例ですが、要は

土地に合わせた設計さえ出来れば、

日当たり問題もクリア出来るということですね。

 

たとえあなたが平屋を希望しているとしても、

日当たりを気にし過ぎて必要以上に広い土地を買ったり、

南向きにこだわって買う必要は全くない

ということを覚えておいてください。

 

設計力さえあれば、どんな土地でも

安全・快適・便利な家を建てることが出来るのですから。

 

では、また。

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