三協建設株式会社

ブログ

blog

よくある家が、暮らしやすいとは限らない-後編

2023.10.6
お金・設計・仕様

土地の広さや形、環境などによって、

たとえ平屋が建てられる土地でも、

2階建てにせざるを得ない場合もありますが、

もし、問題なく平屋が建てられるとしたら、

耐震性、耐久性、将来性、住みやすさ、コストの面から考えて

個人的には、平屋をおススメしたいと思っています。

 

それゆえ、前回ご紹介させていただいた

間口9m×奥行き18mの50坪の南向きの土地でも、

まずは平屋が建てられないかを考えてみましょう。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

この場合の土地の一番の特徴は、

南向きであるがゆえに、

光を阻害されるものがないということです。

 

しかし、だからと言って南にリビングを配置し、

そこに大きな窓をつくったとしても、

そこは外から丸見えになってしまうため、

カーテンでその光を遮断することになります。

 

結果、安定した光が入ってこなくなり、

家の奥の方が薄暗くなってしまいます。

家の奥の方というのは、キッチンや洗面所といった

北に配置されやすい場所です。

 

まして、平屋を建てるとなると、

さらに建物が南北に細長くなるため、

奥どころか中間付近にも光が届きにくくなり、

余計に薄暗い家になってしまうかもしれません。

 

ですので、一般的には2階建てにし、

かつ個室を全て2階につくることで、

出来るだけ南の光を採り込むようにし、

まんべんなく家全体を明るくしようとします。

 

また、50坪の土地で平屋を建てるには、

家の面積を小さくする工夫もしなければいけません。

小さくすると失われやすい、

「住みやすさ」も「開放感」も考慮した上で・・・。

 

しかし、これも先ほどの明るさの確保と同じぐらい難しいため、

一般的には2階建ての家を提案する事になります。

 

さて、「全ての居室を南向きにすべきである」という思い込みを

多くの方がお持ちですが、果たして、本当にそうすべきなのでしょうか?

 

もちろん、玄関、お風呂、トイレ、収納といった場所には、

直射日光は必要ないかもしれませんが、

では、寝室には直射日光が必要なのでしょうか?

寝室には、何時に寝に行き、そして何時に起きるのでしょうか?

また、寝る時間以外で寝室で過ごすことはあるのでしょうか?

 

子ども部屋に関しても、

南向きの部屋にする必要はあるのでしょうか?

子どもたちは日中ずっと部屋で過ごすのでしょうか?

強い直射日光が射し込んでくる部屋で、

勉強に集中出来るのでしょうか?

子どもたちが家を出て行った後、

もしそこを収納として使うとしたらどうでしょうか?

 

もちろん、これらの部屋は明るくあるべきなので、

光はたっぷりと入るようにすべき場所ですが、

玄関や水回り同様に、

南向きにこだわる必要はないと思いませんか?

 

そして、そう考えると、

南からの日光を採り込みたい場所は、

リビングダイニングキッチンと

洗濯干場ぐらいではないでしょうか?

 

また、これらの場所は、

直射日光を採り込みながらも、

プライバシーが担保されていることが

必須条件となります。

 

外から丸見えになれば居心地が悪くなってしまい、

結局カーテンが開けられなくなるからです。

洗濯物が丸見えになり、

景観と防犯性の両方が悪くなってしまうからです。

 

それゆえ、こういったことを加味しながら、

✓プライバシーを担保しつつ

✓家全体が明るくなるように

✓景観も防犯性もよくなるように

✓家事動線もよくなるように

間取りを考えていかなければいけません。

 

もちろん、先にお伝えしたように

50坪の土地に平屋を建てる場合は

家をコンパクトにする必要はあります。

 

しかし、この考えに基づいて完成した平屋は、

これら全てを実現しつつも、

コストまで抑えることが出来ます。

また、平屋にすれば土地に無駄な余白が出来なくなり、

結果、外構工事費用もカットすることが出来ます。

 

ですから、どんな土地でも、

まずは平屋に出来ないかを基本に、

家づくりをしていただければと思います。

 

では、また。

email資料請求・お問合せはお気軽に