三協建設株式会社

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図面の正しい見方-後編

2023.10.23
お金・設計・仕様

家の間取りを考える時、

動線や広さばかりに気を取られがちになるのですが、

周囲の環境も同時に考えなければいけません。

 

というのも、

周りに何もない場所にポツンと家を建てるわけではなく、

基本的に家に囲まれた環境の中で家を建てるからです。

 

つまり、家はその土地が持つ環境、

言い換えるなら近隣との兼ね合いを考えながら

間取りを考えるべきだということなのですが、

これを怠ってしまうと、

暮らし面や金銭面においてなんらかの支障が生じることになります。

こんにちは。シンプルノート 熱田/一宮スタジオ 堀内です。

例えば、南向きの土地では

出来るだけ全ての部屋を南向きでつくるのが一般的ですが、

ここで考えて欲しいのが、

その家で実際暮らした場合どんな風にして暮らすのか?です。

 

まず、リビングは

道を行き交う周囲の人たちから丸見えになってしまうため、

それを防御するためにカーテンが必需品となります。

結果、リビングはまだしも

奥の方に配置されるキッチンにはほとんど光が届かないため、

日中ずっと照明なしではいられないキッチンが出来上がってしまいます。

 

また、リビングから続くウッドデッキも、

道路を行き交う人たちから常に丸見えの状態となりますが、

そんな場所で落ち着いてバーベキューが楽しめるでしょうか?

リクライニングチェアーに座ってひなたぼっこが出来るでしょうか?

子どもたちはまだしも、自分たちも水着になってプールが出来るでしょうか?

 

このように南向きの土地に建つ家の多くは、

プライバシー性が低くなってしまうのですが、

それと同時に防犯面も悪くなってしまいます。

 

1つ目の理由が、窓を見ただけで間取りがほぼ完璧に分かってしまうから。

そしてもう1つの理由が、夜、電気がついているかいないかで、

どこに誰がいるのかまで分かってしまうからです。

 

南向きの土地でこのような設計をしてしまった場合、

外構工事に想定外のコストをかけて、

これらを緩和するという方法を取らざるを得なくなります。

目隠し、植栽、塀を強固につくることによって。

 

それゆえ、計画した予算から大幅にはみ出ないようにするためにも、

また、より暮らしやすい住まいをつくるためにも

そもそも環境を配慮しながら間取りを考えるべきだ、

というわけなんですよね。

 

そして、この南向きにリビングをつくるという当たり前は、

日当たりが悪い土地でも最悪の状況を引き起こします。

南向きに窓をつくっても前に建つ家によって光が遮断され

窓から充分な光が入ってこないからです。

 

ですので本来は、前に建つ家に隣接した場所に

陽光を採り込みたいリビングなどを配置すべきではないのですが

現実は、常識に囚われるあまり

そして動線や広さばかりに気を取られるあまり、

こんな状況になってしまっている家がたくさんあります。

 

なので、家の間取りを見る時は、

その周りの環境を想像しつつ実際その家の中に立ったつもりで、

周りから自分の家がどう見えるのかまで

俯瞰しながら見るようにしていただけたらと思います。

 

これが出来れば、間取りに対する考え方が少し違ってくるはずですから。

ぜひ参考にして下さい。

 

では、また。

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