三協建設株式会社

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風通しのいい家

2024.4.26
お金・設計・仕様

気持ちのよい風が通る、清々しい家・・・

想像してみたら、ぜひとも実現したくなりますよね。

でも、この「風通しのいい家づくり」って実は、簡単そうで案外難しいんです。

こんにちは。シンプルノート熱田スタジオ/一宮スタジオ 堀内です。

 

✔リビングダイニングキッチンをはじめ、それぞれの部屋にはしっかり風を通したい

✔ジメジメしがちな洗面やお風呂は特に、風通しをよくすることで、清潔に保ちたい

 

もちろん、多くの住宅会社が、風通しをよくするために、

地域ごとや季節ごとの風の流れをもとに、

窓の高さや位置などに工夫を凝らし、

しっかりと風通しが確保出来そうな間取りを考えます。

 

しかし、実際に暮らし始めてみると

なかなか思っていたように風が通らない・・・

という現実に直面することになります。

 

風通しが確保出来そうな間取りになっているはずなのに一体なぜでしょうか。

 

それは、「開けられない窓」を多く作ってしまっているからです。

 

「開けられない窓」といっても、機能的に開かないわけではありません。

 

窓を開けようと思うと、

カーテンをオープンにしなければいけません。

そうしないと、カーテンが網戸に引っ付いてしまい、

風の出入り口を塞いでしまうことになるからです。

 

でも、カーテンを開けてしまえば、

外から家の中が丸見えになってしまうことになります。

つまり生活状況をさらけ出してしまうことになるということですね。

 

北や西の方角に多く作られる

それほど開かず、覗かれる心配が低い小窓は

心おきなく開けていられるかもしれませんが、

南や東の方角に多く作られる大きな窓は、

1日のうちのわずかの時間しか開けられないことになってしまいます。

 

これでは充分に風が通らないわけです。

 

窓をレイアウトする時には

「開けられない窓」ではなく、

いつでも「開けられる窓」にしなければいけません。

また、周囲が密集しているような土地で

家を建てる場合には、

間取りそのものに工夫を凝らすようにすべきなのです。

 

窓本来の役割は、光をたっぷりと室内に採りこむことと、

風を家の中にたっぷり採りこむことです。

 

現在では窓にカーテンをつけることが当たり前になっていますが、

カーテンが設置される数が多くなればなるほど、

光も風も室内に採りこみにくくなってしまいます。

 

あるいは、その不足する採光量を補うために

余分な窓を設置しなければいけないことになりコストもアップします。

 

不用意に窓を増やせば、耐震性が損なわれてしまうことになったり、

耐震性をアップさせようと思えば

間取りに余計な制限が出てきてしまうことになります。

 

間取りを考える際には、ただ単に

窓が設置されているかどうか?だけではなく、

その窓は「開けられる窓」なのかどうなのか?までを

想像しながら、考えていくようにしていただければと思います。

 

心おきなく、いつでも窓が開けておける風通しがよい家にしたいと思いませんか?

 

 

では、また。

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