3Dパースを過信しない!家づくりで見落としがちな盲点と注意点
2024.11.15お金・設計・仕様
家づくりを考える時、3Dパースや図面は
夢を具現化してくれる便利なツールです。
しかし、これらのツールだけでは見落としがちな
「盲点」がいくつか存在します。
この盲点に気付かないまま設計を進めると、
いざ家が完成したときに「思っていたのと違う…」
という事態になることもあります。
今回は、家づくりを成功させるために
押さえておきたい「見落としがちなポイント」を詳しく解説します。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
3Dパースが見せない「実生活のリアル」
3Dパースでは、立体的なデザインを通して、
外観や内装、光の入り具合まで確認でき、
まるでその場に立っているかのように感じられるものの、
パースには映し出されないリアルな要素も多く存在します。
たとえば、次のような設備は
3Dパースには表示されないことがほとんどです
・エアコンの室外機や配管
・水回りの換気扇
・給湯器
・雨樋
これらは実際の住環境で
重要な役割を果たす設備ですが、
3Dパースでは省略されがちです。
こうした設備の位置を事前に考慮しておかないと、
家が完成したときに「ここにこんなものが…?」と
驚くことになり、せっかくのデザインが
台無しになってしまうこともあります。
盲点になりやすい「設備の配置と外観への影響」
特に、家の外観に関する設備の配置は、
意識しておかなければ盲点になりがちです。
たとえば、北向きの土地では
水回りを北側に配置することが多く、
この場合、玄関近くに換気扇が
並ぶ可能性が高くなります。
これによって、次のような問題が生じることも。
外壁の汚れ
換気扇や窓からの排気によって、
正面の壁に黒ずみが付きやすくなり、
外観が損なわれることがあります。
正面のごちゃつき感
給湯器や換気扇、室外機などが
玄関付近に集中すると、
家の「顔」ともいえる正面に
雑然とした印象を与え、見栄えが悪くなりがちです。
このような配置の影響は、
3Dパースだけでは見落とされることが多いため、
事前に「どこにどんな設備が配置されるのか」を
しっかり確認しておくことが大切です。
間取りと外観のバランスを見落とさない工夫
間取りの工夫に集中するあまり、外観のバランスが
二の次になってしまうケースもよくあります。
特に、窓の配置には注意が必要です。
大きな窓を設けて開放感を出したい
という希望は多いですが、
その窓が外からの視線を受けやすい位置にあると、
カーテンを閉める必要が生じ、
自然光が入らなくなることもあります。
外からの見え方もイメージすることが重要です。
3Dパースに頼らない「全体像の把握」がカギ
3Dパースがあれば、家づくりのイメージが
ぐっと掴みやすくなりますが、
全てが見えるわけではありません。
全体像を把握するためには、
家ができあがった時に
どこにどんな設備がつくのかを具体的に想像し、
設計図やパースに表現されていない部分も
チェックしておくことが重要です。
たとえば、以下のような視点で確認するのがおすすめです。
エアコンの室外機と配管
外観に影響が出にくい場所への設置を検討し、
デザイン性を損なわない配置にします。
換気扇や雨樋の位置
雨樋のデザインや換気扇の
設置場所も重要です。
外観の美しさと機能性の
バランスを取りながら、
建物の正面に影響が出ないような位置を選びましょう。
窓からの見え方とプライバシー確保
日中も気兼ねなく窓を開けられる配置を工夫し、
自然光を取り込みながら
プライバシーも守ることで快適な空間づくりができます。
理想の住まいを実現するために
3Dパースや図面を見る時は、
ただ配置やデザインに注目するだけでなく、
日々の生活をリアルにイメージすることが大切です。
室内外の設備の位置や見え方も考慮することで、
完成後のギャップを減らし、
住みやすい家に近づけることができます。
設備や外観の「盲点」に気を配り、
理想の住まいにするための家づくりを進めていきましょう。
家づくりは人生の中で大きなイベントのひとつです。
今回お伝えしたポイントを押さえながら、
全体を見渡して理想の住まいを実現してください。
では、また。