三協建設株式会社

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間取りで後悔する方が多いのは・・

2018.10.12
お金・設計・仕様

私は、現場監督として

建築業界に携わって二十数年。

たくさんの家を

見てきました。

 

そして、家を建てた後、

実際に住んでいる方とも

たくさん

お話してきました。

 

そこで思ったコト。

こんなに長い間、同じ業界にいるのに

住んでいる方の後悔しているポイントや

困っているポイントって

根本的には変わっていないかも・・・。

 

こんにちは。三協建設 堀内です。

 

間取りで後悔する方が多いのは

今も昔も変わっていないのかもしれません。

 

日本には、数多くの住宅会社があります。

それぞれが

〇〇な家・・とか

〇〇な間取り・・とか

色々なキャッチフレーズをつけて

消費者のニーズを汲み取った

家を建てているのに、

どうして、間取りで後悔する方はこんなにも多いんでしょう。

 

色々なバリエーションがあるように

思える家ですが、

実は基本的な間取りというのは

ほぼどれも同じようなつくりになっています。

 

浴室・洗面・トイレがあって、

キッチン・ダイニング・南側にリビングがあって、

畳コーナーや和室があって、

2階に主寝室と子ども部屋、

ウォークインクローゼットが流行り始めてからは

これも主寝室に付属するパターンが多くなりましたね。

 

基本的な間取りに

多少バリエーションを付けて、

〇〇収納がついたり、

スキップフロアになったり、

〇〇ルーム・〇〇スペースがついたり

〇〇な装飾がついたり。

 

間取りにどんどんプラスすることにより

付加価値をつけている状態ですね。

 

この付加価値の部分が

これから家を建てようと考えている人の

「今」と「ちょっと先の未来」にフィットすると

魅力的に思えるワケです。

 

さて。先日も、

お子さんが独立された後

ご高齢となるご夫婦から

リフォームのご相談がありました。

今後を考えて、1階だけで

生活ができるようにリフォームしたいという

ご要望でした。

 

シンプルノートの間取りの話で

よく子ども部屋を1階に配置しておく利点を

お伝えしているのですが、

家づくりを考える子育て世代の方は、

まだまだお子さんが小さい場合が多いです。

 

そして、ご自身も働き盛りで

元気いっぱい。

足腰が弱って・・・な~んていうコトを

言われる方はほとんどいらっしゃいませんし。

 

「今」の生活がベースになっています。

そして、「ちょっと先の未来」の生活も考えています。

 

だから、「今」はまだ小さいお子さんが

「ちょっと先の未来」に子ども部屋が必要となったら・・・

という部分まではイメージしていらっしゃるんです。

 

でも、この

「ちょっと先の未来」って

どのくらい続きますか?

 

気が付いたら、

子どもはどんどん大きくなり、

小学時代の6年はあっという間に過ぎ、

中学生・高校生・大学生になり・・・。

 

「その先の未来」がやってきます。

 

〇〇収納に、〇〇ルーム・〇〇スペース、

その時にも同じように使っていますか?

 

こんなにも多くの住宅会社が

〇〇な家・・とか

〇〇な間取り・・とか

色々なキャッチフレーズをつけて

消費者のニーズを汲み取った

家を建てているのに、

間取りで後悔する方が後を絶たないのは

「今」と「ちょっと先の未来」にフォーカスしすぎて、

ライフスタイルは必ず変化するという前提を

置き去りにしてしまっているからなのでは

ないでしょうか。

 

消費者のニーズってつまりは、

購買活動を実際にする世代のニーズってことです。

その世代が「今」と「ちょっと先の未来」に

欲しいと思うものしか売れないから、

そういう家をつくる・・・。

 

でもね。

家って、あなたが「生涯にわたって」住むところなんです。

 

今回、ご相談いただいたご夫婦の声って

あなたの「その先の未来」の声でもあるんです。

 

「その先の未来」の声もたくさんきいている私が

シンプルノートの設計概念に納得したのは

生涯にわたって・・という視点で家を考えているという部分に

共感したからなのかもしれません。

 

「今」と「ちょっと先の未来」だけでなく、

「生涯にわたって必要なものなのか」という

視点を決して忘れないでいただきたいのです。

 

では、また。

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