住宅ローンの落とし穴?“借りられる額”より“返せる額”を考えよう!
2025.04.18

こんにちは。三協建設の堀内です。
家づくりにおいて、避けて通れないのが「住宅ローン」。
でも…そのアドバイス、誰に聞いていますか?
銀行の人?
住宅会社の営業マン?
実はそこに“住宅ローンの落とし穴”があるかもしれません。
CONTENTS
資金計画の出発点は「ライフプラン」
家づくりを考え始めると、どうしても間取りや土地に目が向きがちですが、一番最初にやるべきことは「ライフプランシミュレーション」。
つまり、“生涯にわたって使っていい住宅予算”を把握すること。
これを明確にすることで、月々の支払いに無理がないか?老後の生活に支障が出ないか?が見えてきます。
ちなみに、この金額は「ローンの借入額」ではなく「ローンの支払総額」なんです。
住宅ローンの“借り入れ額”と“支払総額”は違う!
たとえば、3,000万円の住宅ローンを35年固定金利(年1.5%)で組むと、支払総額は約3,858万円になります。
利息だけで約858万円。
これがもし、金利2.5%だったら…支払総額は約4,504万円。
利息は約1,504万円にまで増えてしまいます。
つまり、金利1%の差で646万円も変わってしまうんです!
「月々払えるから大丈夫」は、本当に“将来まで見据えた判断”でしょうか?
銀行や住宅会社の営業マンの言葉を鵜呑みにしてはいけない理由
見落とされがちですが、銀行は営利企業です。
利息が減る=銀行の利益が減る。
例えば、あなたがローンの借り換えで支払総額を減らせる場合、銀行の担当者がわざわざ「もっと得できますよ」と教えてくれるでしょうか?
また、住宅会社の営業マンは住宅のプロ。
ですが、“住宅を売るプロ”でもあります。
たとえば…
【Aプラン】35年固定・金利1.5%・借入額3,000万円 → 月々91,885円
【Bプラン】変動金利0.6%・借入額3,500万円 → 月々92,410円
なんと、月々の差はたった555円。
500万円も高い住宅が、ほぼ同じ支払いに見えてしまうんです。
営業マンがどちらを勧めたくなるか?…考えなくても分かりますよね。
正しい選択をするために必要なこと
住宅ローンには“正解”がありません。
選んだローンが正しかったかどうかが分かるのは、完済してから。
だからこそ、今できるベストは――
「住宅ローンの正しい知識を持ち、自分の人生に合った戦略を持つこと」。
・金利の種類(固定or変動)
・返済期間
・自己資金の額
・家族構成やライフイベントの予定
こうした条件を総合的に見て、最適な住宅ローンを選ぶ必要があります。
借りられる=返せるではない!
「年収が〇〇〇万円だから、このくらい借りられる」
「今の家賃が〇万円だから、月々同じ支払いで大丈夫」
…そんな“なんとなく”で組む住宅ローンはとても危険です。
実際、住宅金融支援機構のデータによると、2020年度の利用者が完済を計画する年齢は平均73歳!
つまり、ほとんどの方が定年後もローンを払い続けることになります。
退職金や年金だけでやりくりする時期に、ローンの返済が続く…。
本当に大丈夫でしょうか?
まとめ:ローンも家も、“未来”を見据えて選ぼう
家づくりとは、住宅という“モノ”を買うだけではありません。
ローンという“大きな金融商品”を選ぶ行為でもあるんです。
だからこそ、「借りられる額」ではなく「無理なく返せる額」で、将来まで安心できる計画を立てることが大切です。
三協建設では、住宅ローンや資金計画のご相談も承っています。
まずは“人生とお金のバランス”を一緒に見える化してみませんか?
では、また!