「なんでこんなに散らかるの?」その原因、1階の収納かもしれません
2025.04.22

せっかく片付けたのに、気づけばまたリビングにモノがあふれている…。
ダイニングテーブルの上には学校のプリントや郵便物、チェアには家族の上着。
「なんでうちは、いつもこんなに散らかるんだろう?」
そんな悩みを持つご家庭は、決して少なくありません。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオの堀内です。
この「なんだか家が散らかってしまう現象」。
実は、原因の多くは“1階に収納が足りていない”ことにあります。
CONTENTS
収納は「広さ」より「場所」が大事
家を建てるとき、多くの方が「収納は多くしたい」と希望されます。
設計図を見てみると、収納スペースもしっかり確保されているように見えるかもしれません。
でもその収納、2階に多く作られていませんか?
延床面積30坪〜35坪の一般的な2階建て住宅では、収納スペースの確保に限りがあるため、1階にはどうしても十分な収納を設けづらいのが現実です。
でも、実際に暮らし始めると、生活のほとんどは1階で完結しますよね。
リビング、ダイニング、キッチン、洗面、トイレ…
生活の中心である1階に収納が少ないと、「とりあえずここに置いておこう」となりがちです。
そして、それが散らかる家の第一歩になります。
片付かない家で起こる“日常のストレス”
1階の収納が足りないと、日常生活にどんな影響が出るのか?
よくあるケースをご紹介します。
☑ リビングに荷物がゴチャゴチャと散乱する
収納場所がないと、とりあえず置き場に選ばれるのは、やっぱりリビング。
8帖確保したはずのリビングスペースも、実質4.5帖分くらいしか使えないような状況に。
家族が集まる場所なのに、ゆったりとくつろげない空間になってしまいます。
☑ ダイニングテーブルが物置状態になる
プリントや書類、ランドセル、郵便物…
ダイニングテーブルは“仮置きスペース”になりやすい場所。
いつも何かが置かれていると、ご飯を食べるたびに片付ける必要があり、地味にストレスが積もっていきます。
☑ チェアに上着がかけっぱなし、ハンガー状態に
帰宅してすぐに上着を脱ぎ、そのままダイニングチェアに。
これはよくある光景ですが、これも収納が遠い・少ないことの裏返し。
せっかくの家具も、本来の役割を果たせなくなってしまいます。
☑ 家が片付かず、夫婦喧嘩が増えることも
「片付けてって言ったでしょ」
「なんで出しっぱなしなの?」
日々の小さなストレスは、家族の雰囲気にも影響します。
共働き家庭が増える中、家事や片付けの手間はできるだけ減らしたいですよね。
建てる前に知っておきたい、“収納の現実”
家づくりの設計段階では、図面上で収納が「あるかないか」ばかりに目がいきますが、大切なのは「必要な場所に、使いやすい形であるかどうか」です。
2階にどれだけ大きな収納があっても、生活動線の多くを占める1階に収納が足りなければ、モノは自然と“生活空間に出しっぱなし”になります。
現実的には30〜35坪くらいがボリュームゾーンになるため、その中でいかに1階の収納を計画的に確保できるかが、暮らしやすさのカギになるのです。
私たちが1階にこだわる理由
SIMPLE NOTE(シンプルノート)では、敷地や予算が許す限り、“1階の面積を広く取る”プランをご提案しています。
理由は単純です。
1階に収納が充実していることで、家族の暮らしが整い、片付けのストレスが減るからです。
ただし、単に面積を広げるだけでは意味がありません。
収納の位置やサイズ、動線、生活スタイルとのバランス。
細かなところまで丁寧に設計しないと、「使いにくい家」になってしまいます。
まとめ:家の“片付けやすさ”は、1階収納が9割
暮らし始めてから「ああすればよかった」とならないように、家づくりでは「収納の質」と「配置」に目を向けてみてください。
次回は、実際に1階の収納をどう確保し、家事動線とどうつなげるのか。
間取りの工夫についてお話ししたいと思います。
では、また!