【中庭のある家 実例】西向きの土地でも快適!太陽の動きを活かした住まいづくり
2025.05.02

家づくりを考える際、多くの方が理想の間取りや家事動線、家族とのコミュニケーションを重視した設計を思い描くことでしょう。
しかし、実際には土地の形状や周辺環境によって、その理想が変わることもあります。
特に、日当たりやプライバシーの確保といった点で、設計に工夫が求められることが多いです。
こんにちは、シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
今回は、「中庭のある家」の実例を通じて、太陽の動きを活かした住まいづくりのポイントをご紹介します。
特に、土地の形状や周辺環境に合わせた中庭の設計が、どのように快適な暮らしを実現するのかを見ていきましょう。
CONTENTS
土地の形状と日当たりの関係
例えば、西側が道路に面し、東西に長く南北に短い形状の土地を考えてみましょう。
このような土地では、南側に隣家がある場合、南からの日差しを十分に取り込むことが難しくなります。
また、西側に大きな窓を設けると、午後の強い西日が室内に差し込み、夏場は特に暑さが気になることも。
このような課題を解決するために有効なのが、「中庭のある家」の設計です。
中庭を設けることで、建物の中心部に自然光を取り込みやすくなり、周囲の建物や道路からの視線を遮りながら、プライベートな空間を確保できます。
中庭のある家が選ばれる理由
1.自然光と風通しの確保
中庭を設けることで、建物の中心部や北側の部屋にも自然光を取り込むことができます。
これにより、室内全体が明るくなり、日中の照明使用を抑えることが可能です。
また、中庭を通じて風の通り道ができるため、自然な換気が促進され、快適な室内環境が実現します。
2. プライバシーの確保
中庭を囲むように建物を配置することで、外部からの視線を遮ることができます。
これにより、家族だけのプライベートな空間が生まれ、安心して過ごすことができます。
特に、都市部や住宅密集地では、外部からの視線を気にせずに生活できる点が大きなメリットです。
3. 多目的な活用
中庭は、家族の憩いの場としてだけでなく、子どもの遊び場やペットの運動スペース、ガーデニングやアウトドアリビングとしても活用できます。
また、バーベキューやホームパーティーなど、家族や友人との交流の場としても最適です。
実例紹介:西向きの土地に建てた中庭のある家
今回ご紹介する実例は、道路が西側に面した住宅街の一角に建てられたお住まいです。
- 西側が道路に面した「東西に長い西向き土地」
- 中庭から明るい光をとりこみます
- 明るいリビング空間にやさしい光が広がります
ポイントは以下の通りです。
✓南側が隣家と接していて、直接光が入りにくい敷地条件
✓西日を避けるために、リビングの大開口を中庭向きに配置
✓建物の中央に中庭を設け、各部屋に光と風を届ける構造
中庭を囲むように配置されたリビング・ダイニング・キッチンは、時間帯によって変化する光を楽しめる設計です。
特に東からの朝日を楽しめることにより、すがすがしい気分で一日をスタートできますね!
設計の工夫ポイント(動画で解説)
下記のショート動画では、実際のおうちの中で、「中庭の配置」や「太陽の動き」について解説しています。
西向きの土地でも明るい家のヒミツ|中庭実例解説
中庭のある家を建てるときのポイント
中庭住宅を検討するときに大切なのは、見た目のデザインだけでなく「暮らしやすさ」を叶えるための計画です。
以下のポイントを押さえておきましょう
✓土地の向きと周囲の建物の位置を正確に把握する
✓太陽の動きをシミュレーションする
✓外からの視線・光の入り方にも配慮する
✓中庭が“使える空間”になるように配置・動線を設計する
特に西向きや北向きの土地など、一見不利に見える条件でも、中庭という選択肢によって一気に可能性が広がります。
まとめ
「中庭のある家」は、光・風・プライバシーをバランスよく確保できる住まいの形。
特に西向きなどの難しい土地条件においては、その価値がより際立ちます。
今回の実例のように、中庭を“ただの空きスペース”ではなく“光と風を運ぶ暮らしの中心”として活用することで、どんな土地でも快適で心地よい住まいを実現できます。
三協建設では、土地の特性に合わせた家づくりを一緒に考えています。
また、こうした家づくりの考え方をより深く知っていただくために、定期的に勉強会や見学会を開催しています。
「西向きの土地しかないけど明るい家が欲しい」
「中庭のある家を実際に見てみたい」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!
では、また。