家づくりで後悔しないために-やりがちな“損失回避マインド”との正しい向き合い方
2025.11.18
家づくりで後悔しないために
“損失回避マインド”との上手な付き合い方
こんにちは。シンプルノート 熱田/一宮スタジオの堀内です。
人は「得をする」より、「損をしたくない」という気持ちのほうが圧倒的に強く働くと言われています。
いわゆる“損失回避マインド”ですね。
これは投資の世界に限らず、家づくりでもめちゃくちゃ影響してくる考え方なんです。
例えばこんな賭け話があります。
100円玉を投げて、
・表→10万円もらえる
・裏→5万円失う
確率は50%ずつ。
計算上は、この賭けに乗るほうが長期的にはプラスになる可能性が高いわけです。
でも実際、目の前にお札が置かれたら腰が引けますよね?
「もし失ったら…」という恐怖が勝ってしまう。
これ、人間として自然な反応です。
そして、この思考がそのまま家づくりにも現れます。
CONTENTS
「後悔したくない」が家づくりを高くしてしまう
家づくりではお金の話だけじゃなく、“後悔したくないから、とりあえず備えておこう”という心理が強く出ます。
例えば・・
・子どもが増えたらどうしよう?
・親と同居になったら?
・来客が泊まりに来るかも?
・収納が足りなくなるかも?
・荷物が増えるかもしれないし…
この「もし」を積み重ねていくと、部屋数は増え、面積は広がり、家はどんどん大きく、高くなる。
しかし、この“損をしたくない”は、本当に必要な家づくりの判断をゆがめることもあるんです。
35年ローンだと「毎月数千円」が軽く見えてしまう罠
「月々、数千円で後悔が消えるなら安いもんだ」
こう思うのも自然です。
でも実際には、その数千円が35年間ずっと積み上がる。
そして将来の家計にじわじわ効いてきます。
今後、住宅ローン・教育費・物価…家族を取り巻くお金の負担は確実に増えていく方向。
だからこそ、“なんとなくの不安”に引っ張られて家を大きくするのは危険なんです。
大切なのは「本当に必要か?」を一度立ち止まって考えること
もちろん、予算に余裕があるなら希望は全部叶えてOK。
問題は、“損したくない気持ちのためだけに、無理をして家を大きくしてしまう”というケース。
そしてこれ、正直めちゃくちゃ多いです。
家は建てたら終わりじゃなく、光熱費・メンテ・教育費…支出はずっと続く。
だからこそ、
今の自分たちの暮らしに本当に必要なスペースはどこなのか?
それは10年後も必要なのか?
ここをしっかり見極めるのが、後悔しない家づくりの第一歩です。
情報に振り回されず、「自分たち軸」で進めよう
家づくりは、勢いで一気に進めると失敗しがちです。
SNSや住宅展示場には魅力的な家がたくさんあるから、“あれも必要かも…これもあったほうが…”って気持ちが膨らむのは当然。
でもそこで一度ストップ。
・その広さ、本当に使う?
・「もし」が起きる確率ってどれくらい?
・それに備えるコスト、将来の家計に影響しない?
こういう視点を持つだけで、家の大きさ=安心ではないことが見えてきます。
私個人としては、契約までにしっかり時間をとって、“後悔しない理由”をひとつずつ言葉にしていくことをおすすめしています。
家づくりは、焦ったら負け。
情報を整理して、冷静に選んで、自分たちにとって無理のない「ちょうどいい家」を見つけること。
それが、結果的にいちばん満足度の高い家づくりにつながります。
後悔しない家づくりのために、まずは「自分たちの基準」を整えよう
とはいえ・・お金のこと、将来のこと、家族計画のこと。
頭の中だけで整理するのって、けっこう大変なんですよね。
だからこそ、三協建設の「くらしとおかねの学びば」では、家づくり前に整理しておくべきお金の基準や、あなたの暮らしに合った予算の立て方を個別にお話ししています。
ムダな不安に振り回されず、必要なところにだけちゃんと投資する。
そんな“ブレない家づくりの軸”を一緒につくる時間です。
家づくりのスタートラインに立つ前に、安心して進める準備をしておきたい方は、お気軽に個別相談をご利用くださいね。
お待ちしています。
では、また。




