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冬の結露対策ガイド|家の温度差や換気で快適な住まいに

2025.11.28

冬の結露、仕組みと対策をわかりやすく解説

寒さがだんだん厳しくなるこの時期、窓や壁に結露がついて困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結露は、見た目だけの問題ではなく、放置するとカビや壁紙の剥がれ、さらには健康にも影響を与えることがあります。

今回は、結露の仕組みと、その対策について、わかりやすくお伝えします。

こんにちは。三協建設 堀内です。

結露はどうして起きるのか?

結露の原因を理解するためには、まず熱の移動について考える必要があります。

熱は高いところから低いところへ移動する性質があります。

冬の夜、外気温が0℃で室内が20℃の場合、この20℃の差が大きな熱の流れを生むわけです。

窓や壁などの「開口部」は特に熱が逃げやすい場所。

室内の暖かい空気が冷たい窓に触れると、熱が急速に奪われます。

このとき、空気中に含まれていた水蒸気が水滴になり、窓や壁に結露として現れます。

飽和水蒸気量って何?

ここで重要になるのが「飽和水蒸気量」です。

これは、1㎥の空間に含むことのできる水蒸気の量のこと。温度が低いほど空気は水蒸気をあまり含むことができません。

・気温20℃の時:1㎥あたり約17.2g

・気温0℃の時:1㎥あたり約4.85g

つまり、室内の空気が窓などの冷たい面に触れると、水蒸気が持てる量を超えた分が水滴になって現れるわけです。

これが結露の基本的な仕組みです。

ガラスの種類による結露の違い

最近の住宅では複層ガラスが多く使われていますが、築年数の経った家ではまだ単板ガラスのことも多いです。

・単板ガラス:1枚のガラスだけで、室内の熱が外に逃げやすく結露しやすい

・複層ガラス:2枚のガラスの間に空気層やアルゴンガスを入れることで断熱効果を高め、結露を抑える

ただし、複層ガラスだからといって「絶対に結露しない」わけではありません。

湿度が高すぎたり、換気が十分でない場合は、ガラスや壁に結露が発生することがあります。

室内の温度差も結露の原因に

結露は窓だけでなく、家の中の壁面でも起こることがあります。

特に部屋ごとに温度差がある場合、空気中の水蒸気が冷たい場所に触れて水滴となるのです。

たとえばキッチンは料理をすると暖かく湿度も上がります。

一方で隣の廊下や部屋は比較的冷たいため、温度差の大きい壁面で結露が起こることがあります。

この現象は、壁紙の剥がれなどの原因にもなるんですよ。

結露を防ぐには?

結露対策のポイントは大きく分けて2つです。

1. 室内の温度差を小さくする

・暖房を効率よく配置する

・冷えやすい場所に断熱を追加する

温度差を減らすことで、壁面の結露だけでなく、冬場のヒートショック予防にもつながります。

2. 換気を計画的に行う

・室内の湿度を適正に保つ

・調理や入浴の際には換気扇を活用する

特に、湿度が高めの部屋がある場合は、空気の流れをつくることが結露防止に効果的です。

冬を快適に過ごす家づくりのヒント

これから家を建てる方は、間取りを考えるときに「室内の温度差が少ない家」を意識することも大切です。

家全体の温度と湿度を均一に保つことで、結露のリスクを減らすことができます。

 

これから家を建てる方にとって、結露や間取り、快適性についてはわからないことや不安なことも多いはず。

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では、また。

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