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坪数ありきで家づくりを始めない理由

2021.7.2
お金・設計・仕様

「〇坪くらいの家を考えています」

多くの方が最初に坪数ありきで

家づくりを始めようとしがちですが、

これは家の予算オーバーを招きやすくなってしまいます。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

その理由は、単純です。

家は面積が大きくなればなるほど、

それに連動してコストも高くなってしまうからです。

 

また、無駄に家の面積を大きくしてしまうと、

家そのもののコストが高くなってしまうだけでなく、

その他の全てのコストも高くなってしまいやすくなります。

 

✓光熱費

✓家の固定資産税

✓メンテナンス費

✓土地の広さに伴う、土地価格

✓土地の広さに伴う、固定資産税

✓外構工事費

・・といった様々なコストです。

 

無駄に大きすぎない、

ちょうどいい大きさの家を建てることが

建てた後もずっと安心して暮らしていくためには

最良の方法と言えます。

 

もちろん大きさをコンパクトにするためには、

合理的に無駄を削ることで、

使いやすさや住みやすさを

失わないようにすることが大前提になってきます。

 

では、平屋を建てると仮定して一緒に考えてみましょう。

 

平屋のお家を建てる場合、畳1枚分あたりにつき、

例えば、30万円前後のコストがかかっているとすると

これを坪で換算するとタタミ2枚=1坪なので、

坪当たり約60万円のコストがかかっていることになります。

(仕様や材料によって差異はあります)

 

同じ平屋を建てるとしても、

5坪=10帖面積が違えば、

約300万円家の価格が違ってくることになるのです。

大きな額ですよね。

 

でも実は、あなたの頭の中に知らないうちにある

思い込みを見直すことで、

10帖分面積を縮めることは、

そう難しいことではありません。

 

例えば、あなたにとって『廊下』は、

必要不可欠なものではないでしょうか?

ところが、意識せず間取りをつくってしまうと、

案外出来てしまうのがこの『廊下』です。

 

この『廊下』を出来るだけつくらないように設計することが

合理的な面積カットの第一歩となります。

 

また、平屋の場合、

全ての部屋と収納が1階にあることから、

2階建てでは当たり前となっているコトを、

なくしたり減らしたりすることが出来ます。

 

まず、なくすことが出来るのが

客間として使われる和室です。

寝室と子ども部屋が2階にある2階建ての場合

✓子どもが小さい内は、子どもたちが自分の部屋を上手く使えない

✓1階がリビングだけでは使い勝手が悪い

✓親御さんが泊まりに来た時に寝る部屋がない

✓将来、足腰が弱った時に備えて

1階に客間を作るケースが多くなります。

 

他方、平屋は寝室も子ども部屋も1階にあるため、

こういったことに備えて

客間をつくる必要がないというわけですね。

 

子どもたちが小さいうちは、

子どもたちは自分の部屋で寝ないでしょうから、

親御さんが泊まりにきた際は

子ども部屋で寝てもらえばいいわけですしね。

 

そして、減らすことが出来るのが、

寝室や子ども部屋の広さです。

 

というのも、寝室は文字通り、ただ寝るだけの部屋です。

寝室の近くに大きなクローゼットをつくることが

主流となっている今は

昔のように、タンスやドレッサーといった

場所をとる荷物を寝室に置く必要はありませんよね。

 

また、子ども部屋に関しても、

無駄に大きくつくる必要はないと思いませんか?

子どもたちはやがて家を出て行くことになります。

そうなれば、この部屋を持て余すようになる

可能性が高いわけですからね。

 

お伝えした中で、なくてもいいかな?

と思ったものを減らしていけば、

あっという間に10帖ぐらい削ることが出来ます。

 

もちろん、予算が許すのであれば、

客間もつくればいいでしょうし、

寝室や子ども部屋も広くつくればいいでしょう。

 

しかし、資金計画の結果、

予算にゆとりがないとしたら、

これらは合理的に考えるべき要素となります。

 

ということで、家づくりを始める時には

『○○坪ぐらいの広さが欲しい』という価値観を

まず取っ払うことをおススメします。

 

家は、大きくなったから

使いやすく住みやすいというわけでもなければ、

小さくなってしまったから、

使いにくく住みにくいというわけでもありませんから。

では、また。

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