三協建設株式会社

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こどもの片づけ

2021.9.3
お金・設計・仕様

お客様とお話をしていて、

「子どもが散らかしっぱなしにするから、リビングが片付かないんです・・・」

「片付かないから収納を多くしたいんです・・・」ということをよく聞きます。

こんにちは。三協建設 堀内です。

収納を面積として多くすることはもちろん、できます。

ただ、そこにはコストがついてきます。

 

そして考えていただきたい点がもう一つあります。

はたして、収納の「量」を増やせば、

問題は解決するのか?という点です。

 

リビングが散らかるのはなぜなのでしょうか。

もちろん、ご家庭によって環境は違うので

原因というものは、一つではないと思います。

 

自ら片づけが簡単にできるお子さんなら、

もちろん、散らからないでしょう。

 

そのお子さんにとって

片づけの方法が面倒くさいと感じるものや

難しいと感じるものだったら?

 

そのお子さんにとって

片づけにくい場所に造りつけられていた収納だったら?

 

例えば。

2階の子ども部屋に、クローゼットを

造りつけていたとします。

それには一般的な

天井まである大きな折れ戸がついています。

 

大人はもちろん、

その部屋まで移動することも、

クローゼットの扉を開けることも、

そこのハンガーラックに服をかけることも、

いとも「簡単」にできることでしょう。

 

でも、お子さんにとって

そのどれか、もしくはすべてが

「簡単」と思えることではなかったら?

 

たとえば、子ども部屋がリビングに近かったら。

たとえば、クローゼットに扉がついていなかったら。

たとえば、背の高いハンガーラックではなく

自分の目線の高さにあるラックだったら。

 

もっと片づけが「簡単」に感じるかもしれませんよね。

 

最初に造りつけてしまうということは、

使用方法を限定するということでもあります。

 

一般的なクローゼットは

ある程度、使われるであろう方法を

想定してつくられています。

クローゼットの中に枕棚という棚がありますが、

この高さは一般的に180cmを基準に取付けます。

そして、その下にハンガーラックが取り付けられますが、

これは大人の身長を基準にしているからです。

そしてこういった想定のクローゼットであると

理解した上で設置するなら、これも正解です。

 

ただ、小さなお子さんがそのクローゼットを

想定された使用方法で使えるようになるのは何年か後になります。

 

それよりも、

その時々のお子さんの成長に合わせて、

最も使いやすい方法・収納方法を

取り入れてみるというのもありかもしれません。

 

冒頭にお伝えしたように、コストを考えなければ

収納を増やすことは簡単にできます。

 

しかし、その選択をする前に

収納の「量」を増やせば、問題は解決するのか?

もう一度考えてみて頂ければと思います。

 

では、また。

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