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土地の向きによるメリットとデメリット【東向き編】

2021.9.13
お金・設計・仕様

一般的には「南向きの土地」が一番良いと言われていますが、

この南向きの土地にもデメリットは存在します。

 

また、逆に南向き以外の土地は、デメリットが強調されがちですが、

北、東、西、それぞれに、その土地ならでは、のメリットも存在します。

 

ですので、東・西・南・北それぞれの

土地のメリットとデメリットについて

考えていきたいと思います。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

今回は、まず東向きの土地について考えてみましょう。

東向きの土地の場合、

まず『朝日が入りやすい』というメリットがあると考えられています。

しかし、このメリットをそのまま取り入れるために、

東側に大きな窓をつくってしまったら、

家の中が外から丸見えになってしまいます・・・

 

それを防ぐためにその窓にはレースなどのカーテンをつけざるをえなくなるし、

カーテンは常時閉めておかないといけません。

 

結果、そのカーテンのせいで、

家の中が薄暗くなってしまい、

日中ずっと照明をつけておかないといけなくなりがちです。

 

また、台風の時に備えて

その窓にシャッターまで設置するとなれば、

その分コストがかさむだけでなく、

家の景観までも乱してしまうことにもなります。

高いお金を出して建てたお家なので、

せめて家の正面ぐらいは美しくしておきたいと思いませんか?

 

次に、東向きつまり、東側接道の土地は、

『居住スペースを全て南向きに出来る』

というメリットがあると考えられていますが、

これは、玄関を南に配置する必要がないからです。

 

しかし、ここで考えていただきたいことは、

“そもそも居住スペースを

全て南に配置する必要があるかどうか?”ということです。

 

全ての部屋を南に配置した場合、

2階はまだしも、1階の南の窓から見える景色は、

南に建っている家の裏側となります。

つまり、南側に建っている家の裏側にある、

給湯器やエアコンの室外機置き場、

もしかしたら家の裏側ということで

ゴミ置き場となっていることもある場所を

眺めて過ごすことになるというわけです。

 

あるいは、それを避けるために、

リビングの窓のカーテンを常時閉めておくか、

余分なコストをかけ、目隠しや植栽などをつくり

窓から見える景色に隣家の裏側が見えるのを

防がざるをえなくなるというわけです。

 

また、東向きの土地の場合、

隣家が近くに建っているにもかかわらず

一番南側(隣家側)にリビングを配置すれば、

リビングには光が入ってきにくくなります。

 

周囲の環境のことを考慮して間取りをつくらないと、

本来メリットと考えられているようなことでさえも、

逆にデメリットになってしまうということが、

よくご理解いただけたのではないでしょうか?

 

それゆえ、このようなデメリットが生じないよう

間取りを考えていかなければいけません。

 

多くの方が、居住スペースをできるだけ

南に配置しようとしますが、

果たしてその必要はあるのでしょうか?

 

例えば、寝室はどうでしょうか?

あなたは何時から何時までの間に

この部屋を使っているのでしょうか?

そして、寝ている時間以外、

この部屋で過ごすことはあるのでしょうか?

 

また、子ども部屋に関しても、

南向きの部屋である必要があるのでしょうか?

子ども部屋を子どもの個室として使用する期間は

果たして一体どれくらいあるのでしょうか?

そして、子どもたちが家を出て行った後は、

その部屋をどのようにお使いになるのでしょうか?

 

これらの部屋は、明るくあるべきではあるものの

そのために必ずしも南向きにする必要はない

とは思いませんか?

 

このように部屋の向きを、

必ずしも南向きにしなくてよくなれば、

ずいぶんと間取りに自由度が出ます。

さらに敷地をより有効活用出来るようになり、

結果的に、先ほど挙げたいくつかのデメリットを

解消しやすくなります。

 

ということで、東向きの土地で

家を建てる予定の方は、

東向きの土地のメリットだけでなく

デメリットもよく理解し、

出来上がった間取りが

その土地で考えられるデメリットを解消出来るかどうかを

頭の中でシュミレーションしていただければと思います。

 

では、また。

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