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人生100年の時代に暮らし続けるための家づくり

2022.5.13
お金・設計・仕様

人生100年と言われる時代になってきましたね。

老後の時間が延びるこれからは、

より長い視点を持っての家づくりが重要になってきます。

これから60年以上もの間に渡って暮らし続けていくためには、

暮らしと家の品質を、維持し続けていく必要があるからです。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

人生100年時代に備え

暮らし続けるための家づくりについて考えてみたいと思います。

 

まず、基本的なこととして、

暮らしの質を保つためには、

お金のことをよく考えた上で

家づくりをしないといけませんよね。

 

具体的には、家の品質を維持し続けていくために、

外壁の定期的なメンテナンスや設備品の寿命に伴う改装費、

そして電化製品の定期的な買替費用が

積み立てていけるような余力を持ちつつ、

かつ、子どもの進学や自身の老後に備えて、

貯蓄をしていくことが出来るように、

家づくりをしなければいけないということですね。

 

また、ずっと快適に暮らし続けていけるような

家にもしなければいけません。

夏の暑さや冬の寒さを和らげるのはもちろんのこと、

洗濯・片付け・掃除といった家事の負担も和らげられ、

さらに、明るく風通しのいい住まいにすること。

 

また、長く愛着を持って暮らして続けていくためにも

おススメしていることがあります。

それは、無垢の床を使っていただくということです。

長く使うために購入する財布や鞄や靴は、

合皮ではなく本革を選ぶように、です。

 

確かに、無垢の床には、

いくつかのデメリットが存在します。

 

例えば、湿気が多い夏は、

床と床の継ぎ目が反り上がるし、

乾燥する冬は、逆に床と床の継ぎ目に隙間が出来るし、

幅木との間に隙間が出来たりもします。

 

そして、その結果、

夏は足元に多少の凸凹感を感じるし、

冬はその隙間にホコリが落ち込み、

多少掃除が面倒になるかもしれません。

 

また、節がある無垢の床を使った場合、

その節が抜けてしまうこともあるし、

粘いヤニが出てくるだってあります。

生きているがゆえに、木が暴れて、

床なりすることだってありますしね。

 

それゆえ、こういった現象が

どうしても気になるという方には、

無垢材は向いてないかもしれません。

 

しかし、無垢材には、

デメリットをカバー出来るぐらい

素晴らしいメリットが存在します。

 

例えば、無垢の床は空気層があることによって

天然の断熱機能を備えているため

夏は合板に比べて足元がベタベタしにくいし、

冬は、合板に比べて足元がひんやりしにくい

という特徴があります。

 

また、無垢の木は柔らかいから弱い

というイメージがあるかもしれませんが、

では合板が強いのかというと、

実はそんなこともなく、

何かを落とせば穴が開くのは、

無垢の木に限らず合板も同じです。

 

また、合板は表面にシートを貼ってあるだけなので、

穴が開いた場合、下地が露出し不細工になってしまいます。

 

それに対し、無垢の木は、穴が開いた場合、

違う素材の下地が露出するわけでもなければ、

多少の凹みなら、水を含ませれば復元出来る場合もあります。

 

さらに、窓際などは太陽の紫外線によって、

床の表面が変色してしまうのですが、

これも合板の場合は、不細工になりがちなのに対し、

無垢材はそれさえも味になっていきます。

 

しかし、なにより

無垢の木をオススメする理由は、

心地よいからです。

かつ、経年変化によって

その表情がどんどん変化していき、

それを愉しめると同時に、

なんとも言えない愛着が持てるからです。

 

床は、一度張ってしまうと、

簡単に剥がせるものでもなければ、

今の家はバリアフリーになっているため、

昔の段差がある家のように、

簡単に床を上張り出来るわけでもありません。

 

それゆえ、最初の選択が

とても肝心になってきます。

もちろんデメリットもあるのですが、

それよりもメリットに目を向けていただき、

あなたと共に年を刻んでいくことが出来る

家にしていただければと思います。

 

では、また。

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