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家づくりにおける「割安感」?

2022.5.27
お金・設計・仕様

3足990円の靴下と、1足350円の靴下があります。

この場合、1足あたりの金額として割安なのは3足990円の靴下ですよね。

さて、あなたが欲しい靴下の量は2足です。

1足は余分だけど、3足990円の靴下を買いますか?

350円の靴下を2足、計700円分を買いますか?

こんにちは。三協建設 堀内です。

家づくりを検討する際に住宅会社に

「坪単価はいくらですか?」とお聞きになる方も多いと思います。

 「坪単価」とは、家の値段を単純に床面積で割った数字のことですが、

この金額は、家が大きくなるにつれて安くなっていくものだし、

逆に、家が小さくなるにつれて高くなっていくものです。

(50坪の家でも20坪の家でもキッチンやお風呂などの

一般的に高額になりがちな設備の数は変わらないですもんね)

 

ただ、まだ形のない家をつくる上で、

1坪あたりの単価が安い方が、割安感があり

「お得」な気がしますよね。

3足990円の靴下の方が、1足350円の靴下より

「お得」な気がするように。

 

「坪単価」だけにとらわれて家づくりを進めてしまうと

必然的に家の面積が不必要に大きくなってしまい、

それに連動して家の価格も高くなります。

 

例えば、25坪の家と35坪の家では、

坪単価は35坪の方が5万円ほど安いものの、

建築費用は500万円ほど高くなってしまうわけです。

 

25坪×70万円=1750万円

35坪×65万円=2275万円

 

また、家が大きくなると

家づくりをする時にかかるイニシャルコストだけでなく、

家を持ち続けている間、ずっとかかり続ける

固定資産税も高くなります。

また、光熱費は、広さというよりも

そこで暮らす人数に最も左右されるものですが、

それでも家が広くなれば、

その分高くなりやすいとも考えられますよね。

 

15年〜20年ごとにかかるメンテナンスコストに関しても、

家が大きくなれば、その分高くなってしまいますし、

老朽化に伴うリフォーム工事などの際も、

家が大きくなれば、その分高くなってしまいますが、

これらも家を維持していく上では、

決して欠かすことが出来ないコストです。

 

家づくりで大切なことは、

あなたが生涯においてつかってもよい住宅予算の中で

お金をかけてでも叶えたい希望を明らかにした上で

予算と見比べ、検討し、納得した上で、優先順位をつけて叶え、

生涯において幸せに暮らすことです。

 

暮らしやすい間取りであることはもちろんのことですが、

家をコンパクトにすることにもなるでしょう。

そうなれば坪単価としては高くなるでしょうが、

あなたの予算の中で家づくりが出来ることになります。

 

より広く、より多く・・・という一般的な家と比べて見ると

坪単価は割高になるかもしれません。

割安感を感じられないかもしれません。

 

でも、割安さを重視し、無駄に広くて

暮らしにくくなってしまう家を建てるよりは、

たとえ少し割高になったとしても、

住む方にとって、より暮らしやすい家であることの方が

大切なのではないでしょうか?

 

割安感に囚われ過ぎて、

家づくりの本来の目的を見失わないように

していただければと思います。

では、また。

 

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