散らかりにくい家をつくる間取りのコツ|平屋・1階寝室で暮らしやすく
2025.12.02
散らかりにくい家は「間取り」でつくる
こんにちは。SIMPLE NOTE(シンプルノート) 熱田/一宮スタジオの堀内です。
家をきれいに保てるかどうかは、もちろん“掃除の頻度”が大きく影響します。
ですが実はそれ以上に、「そもそも散らかりにくい間取りになっているか」が、とても重要なんです。
今日は、家の中が散らかりやすくなる根本原因と、それを解決するための暮らしやすい間取りの考え方をお話しします。
CONTENTS
2階に寝室やクローゼットがあることで起きる“片付かない問題”
寝室やウォークインクローゼットを2階につくると、日常の動きが少しややこしくなります。
毎日着る服やパジャマを2階まで持っていくのは正直面倒ですよね。
着替えをするたびに階段を上がる必要があり、忙しい朝や帰宅後は特に負担になります。
その結果、
「よく着る服だけリビング横に置きっぱなし」
「洗濯物を畳んだまま2階に持っていけない」
こうした状況が自然と起きてしまい、リビングやダイニングに服が集まり、散らかりやすい空間になっていきます。
もちろん、これは大人だけの話ではありません。
子どもたちも同じ“よく使うものは近くに置きたい”のが本音
子ども部屋を2階にすると、子どもたちも同じように動線が遠くなります。
学校の道具、遊びのおもちゃ、衣類。
どれも毎日使うものですが、いちいち2階へ運んだり、取りに戻るのは面倒です。
結果として、
・ランドセルがリビング横に置かれっぱなし
・おもちゃの定位置が曖昧
・洗面所に靴下が積み上がる…
こんな状態に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
そして重要なのは、散らかった状態を片付けないと掃除に取りかかれないこと。
これが「掃除を面倒に感じる家」の構造的な理由です。
“1階に部屋を増やす”はよくある解決策だけどコスト面が大きなデメリット
散らかる問題を解決しようと、1階にもう1部屋つくる方も多いです。
リビングに近い場所に収納や小さな部屋があれば、確かに片付けやすくなります。
しかしこの方法は、
・建築コストアップ
・土地の広さによっては配置が難しい
という別の問題を生みます。
根本解決を目指すなら、より合理的なアプローチがあります。
最も効果的な解決策は「平屋」すべてが1フロアで完結する家
平屋の最大のメリットは、生活動線が水平移動だけで完結すること。
・寝室
・子ども部屋
・クローゼット
・洗面
・リビング
すべてが同じフロアにあるだけで、片付けの負担が桁違いに減ります。
服や荷物を“階段を使って運ぶ”必要がなくなり、子どもたちも自然と自分の部屋に荷物を戻しやすくなります。
毎日の小さな行動の積み重ねが、家の散らかりやすさを左右するので、平屋はとても理にかなった選択と言えるのです。
平屋が難しい土地なら、「1階に子ども部屋 or 寝室」が現実的な答え
とはいえ、土地の広さや予算によって平屋が選べないケースもあります。
そんな時におすすめなのが、
①子ども部屋を1階にする
もしくは
②主寝室を1階にする
という選択肢です。
① 子ども部屋を1階に
子ども自身が片付けやすい動線になり、
・ランドセル
・おもちゃ
・衣類
の散乱が自然と減ります。
親が「片付けなさい」と言う回数も減るので、家族のストレスも軽減。
② 主寝室を1階に
家族全員の衣類や荷物を1階にまとめられ、片付けの起点がリビングと同じフロアに。
動線が短くなることで、家事の負担も大幅に軽くなります。
散らかりにくい家は、“暮らし方を想像した間取り”でつくる
家は建てて終わりではありません。
毎日の「移動距離」や「動線の長さ」が、そのまま掃除・片付けのしやすさにつながり、結果として家の美しさを守る大きなポイントになります。
どの階に何を置き、どこで過ごす時間が長いのか。
“建てた後の暮らし”を丁寧に想像しながら間取りをつくると、家は驚くほど使いやすく、そして散らかりにくくなります。
まとめ
いかがでしょうか。
家が散らかりにくく、掃除がしやすい住まいは、間取りのつくり方で大きく変わります。
平屋にする、もしくは子ども部屋や寝室のどちらかを1階につくる。
たったこれだけでも、服や荷物を自然と片付けやすくなり、リビングやダイニングが整った状態を保ちやすくなります。
大切なのは、「自分たちがこの家をどう使うのか」をリアルに想像しながら間取りを考えること。
生活スタイルに合った家こそ、無理なく続く“暮らしやすさ”につながります。
そして、家づくりの前にもう一つ大切なのが、家計のこと・将来のお金の流れをしっかり理解しておくこと。
間取りの選択も、暮らしの質も、安心できる資金計画があってこそブレなくなります。
「うちの家計だとどんな家づくりがちょうどいい?」
「うちの土地だと、平屋と2階建て、どっち?」
そんな疑問があるなら、遠慮なく “くらしとおかねの学びば” で相談してみてください。
家づくりの判断軸がスッとクリアになる体験ができますよ!
では、また。




