住宅ローンはいくら借りられる?借入可能額より先に考えたい「無理のない住宅予算」
2026.06.30
住宅ローンはいくら借りられる?借入可能額より先に考えたい「無理のない住宅予算」
こんにちは、三協建設の堀内裕輔です。
家づくりを考え始めると、まず気になるのが住宅ローンではないでしょうか。
「自分たちは、いくら借りられるんだろう?」
「年収から考えると、どれくらいの家が建てられるんだろう?」
銀行の事前審査を受けたり、住宅会社で相談したりすると、借入可能額の目安を教えてもらうことがあります。
でも、ここで気をつけたいことがあります。
住宅ローンで借りられる金額と、無理なく返し続けられる金額は、同じではありません。
家づくりで大切なのは、家を建てることだけではありません。
家を建てた後も、家族で旅行をしたり、子どもの成長を楽しんだり、好きなことを我慢しすぎずに暮らしていけること。
今回は、住宅ローンの借入可能額だけで予算を決めてはいけない理由と、自分たちにとって無理のない住宅予算の考え方についてお伝えします。
CONTENTS
「いくら借りられるか」は、住宅予算の答えではありません
住宅ローンを考える時、
「年収がこれくらいなら、○○万円まで借りられますよ」
と言われることがあります。
あるいは、
「今の家賃が月○万円だから、同じくらいの返済額なら大丈夫そうですね」
と考える方も多いと思います。
もちろん、借入可能額や毎月の返済額を知ることは大切です。
ただ、それだけで家づくりの予算を決めてしまうと、あとから苦しくなることがあります。
なぜなら、同じ年収のご家庭でも、暮らし方も将来の支出もまったく違うからです。
たとえば、
・お子さんが何人いるか
・これから教育費がどのくらい必要になりそうか
・車を何台持つか、買い替えの予定があるか
・共働きを続ける予定か、働き方が変わる可能性があるか
・趣味や旅行、実家への帰省にどのくらいお金を使いたいか
・将来に向けた貯蓄をどのくらい確保したいか
こうしたことは、家庭ごとに違いますよね。
だから、年収や今の家賃だけを基準にして住宅ローンの金額を決めるのは、本来の資金計画とは少し違うんです。
「返済計画」と「資金計画」は違います
「月々○万円なら返せそう」
これは、返済計画です。
一方で、資金計画とは、
家を建てた後の暮らしまで考えたうえで、住宅にいくら使ってよいのかを決めることです。
家は、建てた瞬間がゴールではありません。
家を建てた後も、毎日の生活は続きます。
お子さんが大きくなれば教育費もかかります。
車も、ずっと同じものに乗り続けるわけではないかもしれません。
家電の買い替えや、家のメンテナンスに備えることも必要です。
住宅ローンの返済だけで家計がいっぱいになってしまうと、本来楽しみにしていた暮らしまで我慢することになってしまいます。
だからこそ三協建設では、「いくら借りられるか」より先に、そのご家族がこれからどんな暮らしをしたいのかを整理することを大切にしています。
今の家賃と同じ返済額なら安心、とは限りません
「今の家賃が8万円だから、住宅ローンも月8万円くらいなら大丈夫」
こう考えるのは、自然なことだと思います。
ただ、賃貸住宅と持ち家では、毎月・毎年かかるお金の内容が変わります。
持ち家になれば、住宅ローン以外にも、
・固定資産税
・火災保険や地震保険
・修繕やメンテナンスのための積立
・エアコンや給湯器など、設備の交換費用
・外構や庭まわりの維持費
なども考えておく必要があります。
また、住宅ローンの返済額は同じでも、金利タイプや返済期間によって、最終的な支払総額は変わります。
月々の返済額だけを見ると差が小さく見えても、長い返済期間で考えると、その差は決して小さくありません。
住宅ローンは、単にお金を借りることではなく、長い時間をかけて返していく大きな契約です。
だからこそ、「毎月払えそうか」だけではなく、返し終えるまでの総額と、その間の暮らしまで見ておくことが必要です。
無理のない住宅予算を考えるために、最初に整理したいこと
住宅ローンの金額を決める前に、まずは次のことを一度整理してみてください。
1.今の家計で、毎月どれくらい使っているか
食費や光熱費だけでなく、通信費、保険、車、趣味、被服費、帰省やお出かけにかかるお金なども含めて見てみましょう。
生活費は、思っているより幅広いものです。
2.これから増えそうな支出はあるか
お子さんの進学や習い事、車の買い替え、働き方の変化など、今後予定していることを書き出してみます。
まだ決まっていないこともあると思いますが、現時点で分かる範囲で大丈夫です。
3.家を建てた後、どんな暮らしを続けたいか
旅行を楽しみたい。
子どもに習い事をさせてあげたい。
趣味に使うお金も残したい。
将来のための貯蓄も続けたい。
こうした「家以外に大切にしたいこと」を後回しにしないことも、家づくりでは大切です。
4.土地・建物以外にかかる費用を見落としていないか
家づくりには、土地代や建物本体価格以外にも、さまざまな費用がかかります。
外構工事、地盤改良、給排水の引込、照明、エアコン、カーテン、登記費用、住宅ローンの諸費用などです。
建物の価格だけを見て予算を決めてしまうと、完成までの総額が想定より大きくなることがあります。
「家はいくらで建つのか」ではなく、入居するまでに総額でいくら必要なのかを確認することが大切です。
住宅ローンの正解は、家庭ごとに違います
変動金利がいいのか。
固定金利がいいのか。
返済期間は何年がいいのか。
頭金は入れた方がいいのか。
住宅ローンには、ひとつの正解があるわけではありません。
年齢、収入、貯蓄、家族構成、働き方、将来の支出によって、考え方は変わります。
だから、誰かに「このローンが正解です」と言われたものを、そのまま選ぶのではなく、
「自分たちの暮らしに合っているか」
「家を建てた後も、無理なく続けられるか」
という視点で考えることが必要です。
三協建設では、特定の金融商品をおすすめするためではなく、ご家族の暮らしと家計を整理したうえで、住宅に使ってよい予算を一緒に考えます。
家を建てるために暮らしを我慢するのではなく、これからの暮らしをより良くするために家を建てる。
その順番を間違えないことが大切だと思っています。
家づくりは、借入可能額ではなく「暮らし続けられる額」から
住宅ローンは、借りられる額で決めるものではありません。
家を建てた後も、毎日の生活を大切にしながら、家族らしく過ごしていけるか。
教育費や車、将来の貯蓄、趣味や旅行なども含めて、無理なく続けられる住宅予算はいくらなのか。
そこを知ることが、家づくりの最初の一歩です。
土地を探し始める前でも、住宅会社を決める前でも大丈夫です。
「自分たちの場合、いくらまでなら無理がないのか」
「家づくりのお金を、何から整理すればいいのか」
そんな時は、くらしとおかねの学びばで一度、これからの暮らしとお金を一緒に整理してみませんか。
家のこと、土地のこと、住宅ローンのこと。
ひとつずつ分けて考えるのではなく、ご家族のこれからにつながる形で考えていきましょう。
家を建てる前に、“くらしとおかね”を整える。
それが、安心できる家づくりの第一歩だと思います。
くらしとおかねの学びば 代表:堀内裕輔 運営:三協建設株式会社
よくある質問
Q. 住宅ローンは年収の何倍まで借りても大丈夫ですか?
年収の何倍までという数字だけで、無理のない借入額は決められません。
家族構成、教育費、車、貯蓄、働き方、現在の家計などによって適切な予算は変わります。
借入可能額ではなく、建てた後も暮らし続けられる返済額から考えることが大切です。
Q. 今の家賃と同じ返済額なら、住宅ローンも無理なく返せますか?
必ずしもそうとは限りません。
持ち家になると、住宅ローン以外に固定資産税、火災保険、修繕や設備交換の費用なども必要になります。
今の家賃と同額で考えるのではなく、持ち家になった後の支出も含めて確認しましょう。
Q. 土地がまだ決まっていなくても、住宅ローンや資金計画の相談はできますか?
できます。
むしろ、土地探しを始める前に住宅の総予算を整理しておくことで、土地に使える予算や建物にかけられる金額が見えやすくなります。
土地・建物・諸費用をまとめて考えることが大切です。
Q. 住宅ローンは変動金利と固定金利のどちらがいいですか?
どちらが合うかは、ご家庭の貯蓄、返済期間、働き方、将来の支出、金利上昇への考え方によって変わります。
月々の返済額だけではなく、支払総額や家計への影響まで含めて検討することが必要です。
Q. 注文住宅の予算には、建物本体価格以外に何が含まれますか?
土地代、付帯工事、地盤改良、外構、給排水工事、照明、エアコン、カーテン、登記費用、住宅ローン諸費用、保険などが必要になる場合があります。
住宅会社ごとに本体価格に含まれる内容が違うため、完成・入居までの総額で確認することが大切です。




