注文住宅の予算はどう決める?土地・建物・住宅ローン・家計から考える資金計画
2026.07.03
注文住宅の予算はどう決める?土地・建物・住宅ローン・家計から考える資金計画
こんにちは、三協建設の堀内裕輔です。
注文住宅を考え始めると、
「自分たちは、いくらくらいの家を建てられるんだろう?」
「土地と建物を合わせて、総額でいくら必要なんだろう?」
「住宅ローンは、どのくらいまでなら無理がないんだろう?」
こういったお金の不安が出てくると思います。
家づくりは、人生の中でも大きな買い物です。
だからこそ、建物の価格だけを見て決めるのではなく、土地、住宅ローン、諸費用、そして家を建てた後の暮らしまで含めて考えることが大切です。
今回は、注文住宅の予算をどう決めればいいのか。
三協建設が大切にしている「家を建てた後も、無理なく暮らし続けられる資金計画」という考え方をお伝えします。
CONTENTS
注文住宅の予算は「家の値段」だけでは決められません
住宅会社のホームページや広告を見ていると、
「○○万円から建てられる家」
「坪単価○○万円」
といった表現を目にすることがあります。
もちろん、建物本体の価格を知ることは大切です。
ただ、注文住宅に必要なお金は、建物本体だけではありません。
土地を購入するのか。
その土地に地盤改良が必要なのか。
外構工事はどこまで行うのか。
照明やエアコン、カーテンは含まれているのか。
そして、家を建てた後に、住宅ローン以外でどのようなお金が必要になるのか。
これらを一つずつ見ないまま、「建物がこの価格なら大丈夫そう」と進めてしまうと、途中で予算が苦しくなることがあります。
注文住宅の予算は、建物の価格ではなく、入居するまでに必要な総額と、その後の暮らしにかかるお金まで含めて考えるものです。
家づくりにかかるお金は、大きく4つに分けて考えます
家づくりの資金計画では、次の4つを分けて整理すると分かりやすくなります。
1.土地にかかるお金
土地を購入する場合は、土地代だけを見ればよいわけではありません。
仲介手数料、登記費用、造成費用、上下水道の引込、解体費用、地盤改良など、土地の条件によって追加で必要になる費用があります。
たとえば、同じ価格帯の土地でも、
・すでに上下水道が引き込まれている土地
・古い建物の解体が必要な土地
・高低差があり造成工事が必要な土地
・地盤改良が必要になる可能性がある土地
では、最終的な総額が変わることがあります。
土地は、価格だけで比較するのではなく、その土地で家を建てて暮らし始めるまでに、どれくらい必要なのかを見ていくことが大切です。
2.建物にかかるお金
建物についても、本体価格だけでは比較できません。
住宅会社によって、本体価格に何が含まれているのかが違うからです。
また、キッチンやお風呂、断熱性能、照明、カーテン、エアコン、造作家具など、標準仕様や工事範囲は会社ごとに異なります。
「最初に見た金額は安かったのに、打ち合わせを進めたら必要なものが次々と追加になった」
こういったことが起こるのは、本体価格と完成までの総額が別になっている場合があるからです。
大切なのは、建物本体がいくらかではなく、自分たちが希望する暮らしを実現するために、最終的にいくら必要なのかを確認することです。
3.諸費用・外構・付帯工事にかかるお金
家づくりでは、土地と建物以外にもさまざまな費用が必要になります。
たとえば、
・外構工事
・地盤調査・地盤改良
・給排水の引込工事
・照明・エアコン・カーテン
・登記費用
・住宅ローンの諸費用
・火災保険・地震保険
・引っ越し費用
・家具・家電の買い替え費用
などです。
もちろん、すべてのご家庭で同じ費用がかかるわけではありません。
ただ、こうした費用を最初から総額に入れておかないと、「土地も建物も予算内だったのに、完成までに必要なお金が足りない」ということになりかねません。
家づくりは、契約金額だけを見るのではなく、住み始めるまでに必要なすべてのお金を見える化することが大切です。
4.家を建てた後の暮らしにかかるお金
ここが、一番大切なところかもしれません。
住宅ローンを返せるかどうかだけで、家づくりの予算を決めてしまうと、建てた後の暮らしが苦しくなることがあります。
家を建てた後も、
・固定資産税
・火災保険や地震保険
・家電や設備の交換費用
・将来のメンテナンス費用
・車の維持費や買い替え費用
・子どもの教育費
・趣味や旅行、帰省にかかるお金
・老後に向けた貯蓄
など、さまざまな支出があります。
家を建てることが目的になってしまうと、こうしたお金が後回しになりがちです。
でも、本来は家を建てた後の暮らしを良くするために、家づくりをするはずです。
だから三協建設では、住宅にいくら使えるかを考える時、建物の希望だけではなく、ご家族がこれからどんな暮らしをしたいのかも一緒に整理することを大切にしています。
「借りられる額」と「暮らし続けられる額」は違います
住宅ローンの事前審査をすると、借入可能額の目安が出ます。
ただし、その金額が、そのまま住宅予算になるわけではありません。
銀行が融資できると判断する金額と、ご家族が教育費や車、貯蓄、日々の楽しみを大切にしながら返し続けられる金額は違うからです。
今の家賃が月8万円だから、住宅ローンも月8万円なら大丈夫。
年収がこれくらいだから、これくらい借りても大丈夫。
こうした考え方だけでは、家づくりの予算は決められません。
同じ年収でも、
・お子さんの人数
・共働きを続ける予定かどうか
・車が何台必要か
・今後の働き方
・旅行や趣味に使いたい金額
・貯蓄に回したい金額
によって、無理のない住宅予算は変わるからです。
住宅ローンの借入可能額と、無理のない住宅予算の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
住宅ローンはいくら借りられる?借入可能額より先に考えたい「無理のない住宅予算」
土地探しを始める前に、総予算を決めた方がいい理由
土地探しから家づくりを始める方は多いと思います。
ただ、土地を先に決めてしまうと、建物に使える予算が見えにくくなることがあります。
たとえば、希望するエリアや土地の広さを優先して土地にお金をかけすぎてしまうと、その後に、
「建物の予算を削らなければいけない」
「外構や収納、設備をあきらめなければいけない」
「住宅ローンの返済額を上げるしかない」
といったことが起こる場合があります。
土地は、家を建てるための大切な土台です。
ただし、土地だけを見て選ぶのではなく、建物・外構・諸費用まで含めた総額の中で考えなければなりません。
三協建設では、土地探しの段階から、建てたい家と総予算のバランスを見ながら一緒に考えます。
南向きで整った形の土地だけが、暮らしやすい土地とは限りません。
旗竿地、北道路、変形地、住宅密集地なども、設計の工夫によって暮らしやすくなることがあります。
土地の価格や条件だけで判断せず、その土地でどんな暮らしができるか、総額で無理がないかまで見ていくことが大切です。
注文住宅で予算オーバーを防ぐために大切なこと
注文住宅で予算オーバーを防ぐためには、最初に「何を優先するか」を整理しておくことが必要です。
家づくりでは、あれもこれも叶えたくなります。
・広いLDK
・大きな収納
・こだわりのキッチン
・中庭
・ウッドデッキ
・造作家具
・高性能な設備
どれも、暮らしを豊かにしてくれるものです。
ただ、すべてを同じ優先順位で叶えようとすると、予算は膨らんでいきます。
そこで大切なのが、
「絶対に叶えたいこと」
「できれば叶えたいこと」
「なくても暮らせること」
を分けて考えることです。
そして、建物だけで考えるのではなく、土地・諸費用・建てた後の家計まで含めた中で優先順位をつけていきます。
予算を削ることだけが正解ではありません。
暮らしにとって本当に必要な部分には、きちんとお金をかける。
その代わり、必要以上に広くしない、土地の条件を見直す、将来の使い方まで考える。
こうしたバランスを整えることが、無理のない家づくりにつながります。
注文住宅の資金計画は、いつから始めるべき?
資金計画は、土地が決まってから行うものではありません。
住宅会社を決めてから行うものでもありません。
家づくりを考え始めた時点で、一度整理しておくのがおすすめです。
早い段階で総予算が見えていれば、
・土地にいくらまで使えるか
・建物はどのくらいの大きさが現実的か
・平屋か二階建てか
・住宅ローンはどのように考えるか
・今後の生活に無理が出ないか
といったことが、判断しやすくなります。
逆に、お金の整理をしないまま土地や住宅会社を決めてしまうと、後から選択肢が狭くなることがあります。
家づくりは、家のデザインや間取りを考える前に、お金のことを全部決めなければいけないわけではありません。
ただ、今の家計と、これからの暮らしを見ながら、「自分たちはどのくらいの予算なら安心できるのか」を知っておくことは大切です。
三協建設が考える資金計画
三協建設では、住宅ローンをいくら借りるかだけでなく、
・今の家計
・将来の教育費
・車や趣味にかかるお金
・働き方の変化
・土地と建物のバランス
・建てた後の維持費や貯蓄
まで含めて、住宅に使ってよい予算を考えます。
これは、必要以上に不安をあおりたいからではありません。
家を建てた後に、
「もっと旅行に行けたらよかった」
「子どもの習い事を我慢させたくなかった」
「毎月の返済が苦しくて、家を楽しめない」
そんなことにならないようにしたいからです。
家を建てるために、暮らしを我慢する。
それでは、本末転倒です。
家づくりは、今より少し先の暮らしを良くするためのもの。
だからこそ、土地・建物・住宅ローン・家計を別々に考えるのではなく、ご家族の人生全体につながる形で考えていく必要があると思っています。
三協建設が運営する「くらしとおかねの学びば」とは
くらしとおかねの学びばは、三協建設株式会社が運営する、家づくりとお金について考えるための相談の場です。
家を建てることを考え始めると、土地、間取り、住宅ローン、予算、教育費、保険、将来の貯蓄など、考えることがたくさんあります。
ただ、本来これらは、ひとつずつ切り離して考えるものではありません。
「どんな家に住みたいか」と同時に、
「家を建てた後も、どんな暮らしを続けたいか」
「住宅にどこまでお金を使ってよいのか」
「これから必要になるお金を踏まえて、どんな選択をすればよいのか」
を一緒に考えることが大切です。
三協建設では、建物を建てることだけを目的にするのではなく、ご家族のこれからの暮らしに合った家づくりを大切にしています。
その考え方を、家づくりを検討し始めた段階から整理していただくために設けているのが、くらしとおかねの学びばです。
・土地がまだ決まっていない方
・住宅会社を比較している途中の方
・住宅ローンや家計のことに不安がある方
そんな方も、家づくりとお金をまとめて整理するところから始めていただけます。
注文住宅の予算は、総額と暮らしの両方から考えましょう
注文住宅の予算を決める時は、建物価格や住宅ローンの借入可能額だけを見るのではなく、
・土地にかかるお金
・建物にかかるお金
・諸費用や外構などの費用
・家を建てた後の家計
・将来の教育費や車、貯蓄
まで含めて考えることが大切です。
「自分たちは、いくら借りられるのか」ではなく、
「自分たちは、どのくらいなら無理なく暮らし続けられるのか」
という視点で考えてみてください。
土地がまだ決まっていなくても大丈夫です。
住宅会社をまだ決めていなくても大丈夫です。
三協建設が運営するくらしとおかねの学びばでは、家づくりとお金を切り離さず、ご家族のこれからの暮らしに合わせて整理していきます。
「自分たちは、どのくらいの予算なら無理がないのか」
「土地・建物・住宅ローンを、どの順番で考えればいいのか」
「家を建てた後の生活も大切にできる資金計画にしたい」
そんな時は、一度ご相談ください。
家のこと、土地のこと、住宅ローンのこと。
ひとつずつ分けるのではなく、ご家族にとって無理のない形を、一緒に考えていきましょう。
家を建てる前に、“くらしとおかね”を整える。
それが、安心できる家づくりの第一歩だと思います。
くらしとおかねの学びば 代表:堀内裕輔 運営:三協建設株式会社
よくある質問
Q. 注文住宅の予算は、何を含めて考えればいいですか?
土地代、建物本体価格、付帯工事、外構、地盤改良、給排水工事、照明、エアコン、カーテン、登記費用、住宅ローン諸費用、火災保険などを含めて考える必要があります。
さらに、家を建てた後の固定資産税やメンテナンス費用も見通しておくことが大切です。
Q. 注文住宅の総額は、建物本体価格だけで比較できますか?
比較できません。
住宅会社によって、本体価格に含まれる設備や工事の範囲が異なるためです。
また、建物本体価格だけではなく、入居までに必要な総額と、見積もりに何が含まれているかを確認しましょう。
Q. 土地を先に買ってから、住宅会社を探しても大丈夫ですか?
土地を先に決めると、建物や外構、諸費用に使える予算が見えにくくなる場合があります。
土地・建物・諸費用をまとめた総予算を整理しながら、土地を選ぶことがおすすめです。
Q. 住宅ローンは、借りられる金額まで借りても大丈夫ですか?
借入可能額が、そのまま無理のない住宅予算とは限りません。
教育費、車、貯蓄、趣味、働き方の変化など、ご家庭ごとの将来の支出まで含めて、返し続けられる金額を考えることが大切です。
Q. 土地も住宅会社も決まっていませんが、資金計画の相談はできますか?
できます。
むしろ、土地探しや住宅会社選びの前に総予算を整理しておくことで、土地に使える金額や建物の規模、住宅ローンの考え方が見えやすくなります。




