金利上昇って悪いことばかり?住宅ローンだけじゃない貸す側のお金の話
2026.10.09
金利上昇って悪いことばかり?住宅ローンだけじゃない貸す側のお金の話
こんにちは。三協建設株式会社の堀内裕輔です。
最近、
「政策金利が上がりました」
「住宅ローン金利が上がるかもしれません」
「変動金利への影響は?」
といったニュースを目にする機会が増えました。
家づくりを考えている方や、すでに住宅ローンを借りている方にとって、金利上昇はとても気になる話だと思います。
「住宅ローンの支払いが増えるのでは?」
「今、家を建てても大丈夫なのか?」
「変動金利のままでいいのか?」
そう不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、金利が上がると、住宅ローンなどお金を借りる側にとっては負担が増える可能性があります。
ただ、金利上昇は悪いことばかりではありません。
今回は少し視点を変えて、お金を貸している側から金利について考えてみたいと思います。
CONTENTS
金利上昇は、どうしても「借りる側」で考えがち
金利が上がると聞くと、多くの方がまず住宅ローンを思い浮かべると思います。
住宅ローンは、銀行などの金融機関からお金を借りて、長い年月をかけて返済していくものです。
そのため、金利が上がれば、
毎月の返済額が増えるかもしれない。
利息の負担が増えるかもしれない。
家計への影響が出るかもしれない。
そう考えるのは自然なことです。
特に変動金利で住宅ローンを借りている場合は、金利のニュースを見るたびに不安になる方もいると思います。
ただ、私たちは常に「借りる側」だけなのでしょうか。
実は、そうではありません。
住宅ローンではお金を借りている側でも、預金や国債ではお金を貸している側にもなっています。
ここを知っておくと、金利上昇の見え方が少し変わります。
銀行口座のお金は、預けている?貸している?
突然ですが、クイズです。
銀行口座に入っているお金。
私たちは銀行にお金を、
A. 預けている
B. 貸している
どちらでしょうか。
普段の感覚としては、「預けている」ですよね。
給料が振り込まれる。
生活費を引き出す。
公共料金が引き落とされる。
貯金として置いておく。
この感覚で言えば、銀行にお金を預けているという表現で問題ありません。
ただ、お金の仕組みとして見ると、銀行にお金を貸していると考えることもできます。
銀行は、私たちから預かったお金を企業や住宅ローンを借りる人などに貸しています。
そして、その貸し出しによって利息を受け取っています。
その一部が、預金者に対して利息として支払われます。
つまり、銀行預金は、
銀行にお金を貸して、その対価として利息を受け取る
という見方もできるわけです。
金利が上がると、預金金利も上がりやすい
政策金利が上がると、銀行の預金金利も上がりやすくなります。
これまでほとんど利息がつかなかった普通預金でも、以前より金利が高くなってきている金融機関があります。
もちろん、住宅ローン金利と同じように、預金金利も金融機関や商品によって違います。
すべての預金金利が同じように上がるわけではありません。
ただ、大きな流れとしては、金利が上がる局面では、借りる金利だけでなく、貸す金利も上がりやすくなります。
つまり、金利上昇には両方の面があります。
住宅ローンなどを借りている側には、負担が増える可能性があります。
一方で、預金などでお金を貸している側には、利息が増えやすくなる可能性があります。
だから、
「金利が上がった=悪い」
と一方向だけで考えるのではなく、自分のお金全体にどう影響するのかを見ていくことが大切です。
昔の定期預金、そのままになっていませんか?
金利が動いたときに、一度確認してみてほしいのが定期預金です。
普通預金は、金融機関が金利を変更すれば、新しい金利が反映されることが多いです。
一方で、定期預金は契約した時の条件が満期まで続くものが基本です。
つまり、何年も前に預けた定期預金が、低い金利のままになっていることもあります。
もちろん、中途解約すると利息が減る場合もあります。
そのため、単純にすぐ解約して預け替えればいいという話ではありません。
ただ、
今の定期預金の金利は何%なのか。
今、新しく預けると何%なのか。
満期はいつなのか。
自動継続になっていないか。
預け先や期間を変えると条件はどうなるのか。
こうしたことを一度確認してみる価値はあります。
昔決めたまま、なんとなくそのままになっているお金がある場合、今の金利環境に合っていない可能性もあります。
家計を見直すというと、節約や住宅ローンばかりに目が向きがちですが、預けているお金の置き場所を見直すことも大切です。
国債は、国にお金を貸すということ
もうひとつ、金利上昇の影響を考えやすいものが国債です。
国債を買うということは、簡単に言えば、国にお金を貸すことです。
国はお金を借り、そのお礼として利息を支払います。
市場の金利が上がると、新しく発行される国債にも、より高い利回りが求められやすくなります。
そのため、金利がとても低かった時代と比べると、安全性を重視して置いておくお金の選択肢も少しずつ変わってきています。
もちろん、国債にも種類があります。
個人向け国債、固定金利型、変動金利型など、それぞれ仕組みが違います。
また、途中で換金する場合の条件なども確認が必要です。
大切なのは、
「預金だけが安全なお金の置き場所」
と決めつけるのではなく、金利が動いた今、どんな選択肢があるのかを知っておくことです。
すぐに何かを始める必要はありません。
まずは、知ること。
それだけでも、お金の見え方は変わります。
金利上昇には、借りる側と貸す側の両面がある
金利上昇には、2つの面があります。
ひとつは、借りる側の負担です。
住宅ローン。
自動車ローン。
事業資金の借入。
こうしたお金を借りている側にとっては、金利が上がることで利息の負担が増える可能性があります。
もうひとつは、貸す側のメリットです。
普通預金。
定期預金。
国債。
こうしたお金を貸している側では、金利や利回りが上がりやすくなることがあります。
つまり、金利上昇は必ずしも悪いことだけではありません。
もちろん、住宅ローンを借りている方にとって、返済負担が増える可能性があることは無視できません。
でも同時に、預金や国債など、お金を置いている場所にも影響があります。
だからこそ、金利のニュースを見たときには、
「住宅ローンが上がるかもしれない」
だけでなく、
「自分たちの預金や定期預金、国債などにはどんな影響があるのか」
という目線も持っておくといいと思います。
金利が動いたら確認したいこと
金利が動いた今、一度ご家庭のお金を確認してみてください。
見ておきたいのは、次のようなものです。
-
住宅ローンの金利
-
住宅ローンの返済額と残高
-
普通預金の金利
-
定期預金の金利と満期
-
国債などの利回り
-
すぐに使うお金と、しばらく使わないお金の分け方
特に、
昔決めたまま、なんとなくそのままになっているお金
がある場合は、一度見直してみてもいいと思います。
例えば、何年も前に始めた定期預金。
昔から使っている銀行口座。
住宅ローンを借りた時から一度も確認していない金利や残高。
こうしたものは、今の状況と合っているかを確認しておきたいところです。
金利が動くということは、家計の見直しをするタイミングでもあります。
家づくりでも、金利は借りる側だけで考えない
家づくりを考える時、金利と聞くと住宅ローンの話になりがちです。
もちろん、住宅ローン金利はとても大切です。
毎月の返済額にも関わりますし、総返済額にも影響します。
ただ、家づくりで大切なのは、住宅ローンだけではありません。
家を建てた後の生活費。
教育費。
車の買い替え。
老後資金。
家のメンテナンス費。
家族で楽しむお金。
これらも一緒に考える必要があります。
金利が上がると、住宅ローンの負担が増えるかもしれません。
一方で、預金や国債など、安全性を重視して置いておくお金の条件が変わることもあります。
だからこそ、借りるお金と、置いておくお金を分けて考えることが大切です。
住宅ローンでいくら借りるのか。
将来に備えるお金をどこに置くのか。
すぐ使うお金はいくら必要なのか。
しばらく使わないお金をどう管理するのか。
ここまで含めて、お金の全体像を見ていくことが大切だと思います。
「金利が上がった=悪い」で止めない
金利上昇という言葉は、どうしても不安を感じやすい言葉です。
特に住宅ローンを借りている方や、これから家を建てる方にとっては、気になるニュースだと思います。
でも、金利が上がったからすべて悪い、というわけではありません。
借りる側には負担になる面があります。
貸す側にはプラスになる面があります。
大切なのは、自分たちがどちらの立場にもなっていることを知ることです。
住宅ローンでは借りている側。
預金や国債では貸している側。
この両方の目線を持つと、お金のニュースの見方は少し変わります。
不安になる前に、まず自分たちのお金が今どうなっているのかを確認する。
そして、必要なら見直す。
それが、これからの家計を守るために大切だと思います。
まとめ|借りる側だけでなく、貸している側の目線も持つ
金利上昇と聞くと、住宅ローンの返済額が増えることを心配する方が多いと思います。
もちろん、お金を借りている側にとって、金利上昇は負担になる可能性があります。
ただ、私たちは預金や国債を通じて、お金を貸している側にもなっています。
銀行預金は、銀行にお金を貸して利息を受け取るという見方ができます。
国債は、国にお金を貸して利息を受け取るものです。
政策金利が上がると、預金金利や国債の利回りも上がりやすくなります。
つまり、金利上昇には、
住宅ローンなど借りる側には負担になる面。
預金や国債など貸す側にはプラスになる面。
両方があります。
だから、
「金利が上がった=悪い」
だけで止めるのではなく、自分のお金全体にはどんな影響があるのかを見てみることが大切です。
金利が動いた今、住宅ローン、普通預金、定期預金、国債などを一度確認してみてください。
昔決めたまま、そのままになっているお金があるかもしれません。
借りる側だけでなく、貸している側の目線も持つ。
それだけでも、お金のニュースの見え方は少し変わってくると思います。
くらしとおかねの学びばでは、住宅ローン、生活費、教育費、老後資金、預金、資産形成など、暮らしとお金を一緒に整理するご相談を行っています。
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くらしとおかねの学びば
代表:堀内裕輔
運営:三協建設株式会社
よくある質問
Q. 金利上昇は悪いことばかりですか?
金利上昇には、借りる側には負担になる面がありますが、貸す側にはプラスになる面もあります。
住宅ローンなどを借りている場合は利息負担が増える可能性があります。
一方で、預金や国債では利息や利回りが上がりやすくなることがあります。
Q. 銀行に預けているお金は、銀行に貸しているということですか?
普段の感覚では「預けている」で問題ありません。
ただ、お金の仕組みとして見ると、銀行にお金を貸し、その対価として利息を受け取っていると考えることもできます。
銀行は預かったお金を企業や住宅ローンを借りる人などに貸しています。
Q. 金利が上がると預金金利も上がりますか?
政策金利が上がると、預金金利も上がりやすくなります。
ただし、金融機関や預金の種類によって金利は異なります。普通預金、定期預金など、それぞれの金利を確認してみることが大切です。
Q. 昔の定期預金は見直した方がいいですか?
何年も前に契約した定期預金が、低い金利のままになっている場合があります。
中途解約すると利息が減ることもあるため注意は必要ですが、現在の金利や満期、自動継続の条件を確認してみる価値はあります。
Q. 国債はどういう仕組みですか?
国債を買うことは、国にお金を貸すことです。
国はそのお礼として利息を支払います。
金利が上がる局面では、新しく発行される国債の利回りも高くなりやすく、安全性を重視して置いておくお金の選択肢として考えられることがあります。
Q. 金利が上がったとき、家庭で何を確認すればいいですか?
住宅ローンの金利、返済額、ローン残高に加えて、普通預金の金利、定期預金の金利や満期、国債などの利回りを確認してみるのがおすすめです。
借りる側と貸す側の両方から、家計全体への影響を見ることが大切です。




