三協建設株式会社

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コロナウイルスから考える住宅ローンのこと

2020.6.5
お金・設計・仕様

先日、銀行の方とお会いする機会があり、こんな話をしました。

私「最近お忙しそうですね?」

銀行の方「そうなんです、すごく忙しいんです。

いろんなご相談があるんですが、その中には、

住宅ローンの支払いを一時的に止めて欲しいというご相談も多くて・・」

 

新型コロナウイルスの影響によって、収入が減ってしまい

住宅ローンの支払いがままならなくなってしまった・・・。

そんな方が、ものすごく多いという銀行の方のお話でした。

こんにちは。三協建設 堀内です。

 

もちろん、きっとみなさん、住宅ローンを組む時には

こんな状況になることなど予測はしていなかったことでしょう。

その時の収入がずっと続くことを前提に

住宅ローンの審査を受けて、借入をしています。

でも、一転してこのような状況になった今、

家族が幸せに暮らしていくための家

その住宅ローンの支払いが

かえって、暮らしを苦しくする原因になってしまうことは

とても悲しいことです。

 

住宅ローンの「借りられる額」と「返せる額」は違います。

そして、「今」返せる額と、「未来」において返せる額は

違っているかもしれないということを

頭のすみに置いておいていただきたいのです。

せっかく家を建てるんだから、

できるだけ広い家を・・・

部屋数や収納は、できるだけ多く・・・

設備は少しでも豪華に・・・と思うのが、

誰しも、当たり前の気持ちだと思います。

 

家は建ててしまうと、やり直しがきかないものだからこそ

後悔しないためにも

妥協はしたくないと思われるのではないでしょうか。

 

しかし、どんな要望にもコストがかかっています。

目に見える部分でも、目に見えにくい部分でも。

 

例えば、収納スペースを少しでも広く確保するということは

その分、床面積が多くなるということです。

と、なると家自体がその分大きくなることになります。

家自体が大きくなった分、外壁も床材も諸々の部材も

その分増えることになります。

 

家自体が大きくなった分、

購入する土地もその分広くなることになります。

家と土地が大きくなった分、

支払う固定資産税も増えることになります。

 

家と土地が大きくなった分、

借入する住宅ローンが増え、

支払う住宅ローン金利も増えることになります。

家自体が大きくなった分、

それを管理するための手間や

メンテナンス費も増えるということになります。

 

どうしても、分かりやすく目に見える部分だけに

注目しがちですが、実際には

目に見えにくい部分にも

必ず、コストはついてくるものなのです。

 

そのコストと比較しても叶えたい要望なのか、どうなのか。

そんな視点から、考えてみるようにしてはいかがでしょうか。

 

「少しでも・・」の積み重ねで予算を上げた結果、

暮らしを圧迫しまうような状況になったら

逆に後悔してしまうことにもなりかねません。

 

叶えたい要望と予算のバランスをとることは

容易なことではないかもしれません。

 

でも、あなたと家族が

幸せに暮らしていくために建てた家が

将来、あなたと家族の負担となってしまうという

悲しい事態を招かないためにも

住宅ローンの「借りられる額」と「返せる額」をしっかり把握した上で

何を大事にしたいのか?何を叶えたいのか?を

ご夫婦で話し合って、書き出してみてはいかがでしょうか。

では、また。

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