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住宅ローンのタイミングについて考える

2021.1.29
お金・設計・仕様

こんにちは。三協建設 堀内です。

今日は、住宅ローンのタイミングについて一緒に考えてみましょう。

住宅ローンのタイミングというと、多くの方は

借りるタイミングを意識されるのではないでしょうか。

 

お子さんが小学校に入る前に、家を建てたいという方はとても多いように思います。

そうですよね。学区やお子さんが成長する環境という点で、

小学校入学までは一つのタイミングの目安になりやすいと思います。

 

これは、住宅ローンを「借りる」タイミングについて

意識されるということになると思います。

しかし、逆に住宅ローンを「完済する」タイミングについては

あまり意識されていないのではないでしょうか。

 

少し前の話になりますが、昨年10月の日本経済新聞の朝刊1面に

住宅ローンの完済年齢が上昇しているという内容の記事が掲載されていました。

 

住宅ローンの「フラット35」を提供する住宅金融支援機構によると、

2020年度の住宅ローン利用者がローンの完済を計画する年齢は

平均73歳だったとのこと・・・

20年間で5歳上がっているそうです。

 

もちろん、70歳を超えても生涯現役で働き続ける!という方も

いらっしゃるとは思いますが、

終身雇用や退職金制度が変わりつつある中、

やはり完済年齢が上がるということは

老後の生活が不安定になるリスクが高くなるということでもあります。

では、なぜ完済年齢が上がっているのでしょうか?

 

要因の一つは晩婚化により、家を買うタイミングが遅くなっていることが挙げられるようです。

多くの方が目安としている「お子さんの小学校入学まで」というライン

変わっていないにもかかわらず、晩婚化によりその時点での親の年齢、

すなわち住宅ローンを借り入れされる方の年齢は上がっているのです。

 

 

要因の二つ目は住宅価格が上昇している点です。

技術の進歩と共に、性能も昔に比べてはるかに良くなっていますし、

物価の上昇と共に、材料などのコストも上がっています。

 

さらに昔に比べて、簡単に情報が手に入る今、

世の中にあふれる多種多様な情報に触れると、

「無い」より「有る」方がいい・・・

「少ない」より「多い」方がいい・・・と、

それを取り入れたくなるものです。

 

一概にこの結果だけではないのですが、

住宅ローンの平均借入金額は20年間で

1900万円から3100万円に増えたそうです。

そして、借入金額が増えたことによって

返済期間が長期化していることも完済年齢の上昇につながっているようなのです。

 

こういった事実を理解した上で、

今一度、住宅ローンを考えるときには

借りるタイミングよりも、完済のタイミング・・・つまり

住宅ローンという借金を返し終われるタイミングを

意識していただきたいと思います。

 

もちろん、住宅のコストについて見直すことも大切ですが

住宅ローンの完済の時期から逆算し、始める時期についても

見直す必要性があるのではないでしょうか。

 

家づくりの間取りを考えるのと同様に、住宅ローンも、

子どもを中心とした、子育て期の時間軸で考えるのではなく、

ご夫婦を中心とした時間軸で考えてみられてはいかがでしょうか。

 

では、また。

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