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窓の「本当の役割」

2021.2.1
お金・設計・仕様

今回は窓の「本当の役割」について考えてみたいと思います。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

 

窓は、外からの“光”を室内に採り込むため、

そして、外からの“風”を室内に採り込むために存在します。

 

しかし、この2つの役割をしっかり果たしてもらうには、

窓のつくり方までよく考えた上で間取りを考えなくてはなりません。

 

 

例えば、大きな窓をつくったとしても、

家の中が外から丸見えになってしまうと、

そこには必然的にカーテンをせざるを得なくなってしまいますよね?

すると、カーテンが光を防いでしまうことにつながります。

 

また、その窓に防犯面でも不安を感じてしまうとしたら・・

台風時の強風やその際の飛来物に不安を感じてしまうとしたら・・

直射日光の厳しい日差しが、ガンガン入ってきてしまうとしたら・・

 

そうですよね、その窓にはシャッターをつけたくなりますよね。

そして、いつしかそのシャッターを

ずっと閉めたままにしてしまうようになるとしたら?

 

そこは壁があるのと同じではありませんか?

そこに窓をつくった意味がなくなってしまう気がします。

 

それゆえ、窓の機能を活かすためには、

そもそも、カーテンやシャッターがいらなくなるような

間取りを考えなくてはいけません。

 

その結果、明るく風通しがいい家になるだけでなく、

カーテンやシャッターのコストをも省くことが出来ます。

 

では、使えない窓、すなわち本当の役割を果たしていない窓を

省くことよるメリットの数々を見ていきましょう。

 

①「断熱性能が高くなる」

 

窓が少なくなれば、

その分壁量が多くなるため、

窓よりも断熱性能に優れた断熱材が

施工される箇所がより多くなり、

必然的に断熱性能が高くなります。

 

②「収納が増える」

 

窓が少なくなり逆に壁量が増えれば、

家の中の壁面積も増えるため、

より収納を増やすことが出来ます。

 

収納力は、「いかに床面積を広くとるか?」で決まるものではなく、

「いかに壁面をうまく利用出来たか?」によって決まるものであるということを

覚えておいていただきたいです。

 

また、部屋も壁面が多いほど、

家具が置きやすくなるし、棚なども設置しやすくなります。

 

③「外壁が汚れにくくなる」

 

3つ目のメリットは、

外壁の汚れる箇所を減らすことが出来るということです。

 

というのも、外壁の汚れの最大の原因は

窓といっても過言ではないからです。

窓の上に貯まった土ほこりが、雨によって垂れ流されることによって

出来る「垂れジミ」をなくすことによって、

外壁の汚れる要因はぐんと少なくなります。

 

その結果、外観を美しく保ちやすくなるし、

長い目で見ると、外壁の塗り替え費用を

少なからず抑えることが出来るようになるのではないでしょうか。

 

窓がたくさんあるから、

明るくて開放的な家になるわけでもなければ、

風通しがいい家になるわけでもありません。

 

逆に、窓が少ないから、

暗くて閉塞感のある家になるわけでもなければ、

風通しが悪い家になるわけでもありません。

 

この事実をご理解いただき、

本当の役割を果たすことができる窓だけをつけることで、

より少ないコストで、より暮らしやすい家を建てていただければと思います。

 

では、また。

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