三協建設株式会社

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対面キッチンのカウンターの現実

2021.3.8
お金・設計・仕様

昔は壁付けキッチンが主流だったのですが、

時代の変化とともに対面式のキッチンが主流になってきていますね。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

賃貸アパートも最近建てられたような物件は

対面キッチンでダイニング側に

カウンターがついている場合も多いのではないでしょうか。

今、お住まいのアパートを探す時もそういった目線で

物件選びをされた方もいらっしゃることでしょう。

 

このカウンターをつくる一番の理由は、

つくった料理をわざわざ回り込んで

ダイニングテーブルまで持っていく

必要がなさそうだからだと思います。

 

さて、今対面キッチンをご利用の方のうちで

一体どれだけの方がその機能を果たすために、

カウンターの上に何もない状態を

保つことが出来ているのでしょうか?

 

このカウンターの上には、

ついつい何かを置いてしまいがちです。

何かを置くにはちょうどいい高さだし、

ちょうどいい場所だからです。

 

郵便ポストから取り出したDMや手紙。

幼稚園・保育園からもらってきたおたより。

調剤された薬の袋。

外したばかりの腕時計やブレスレット。

ちょっと置くのにちょうどいい場所がそこにあったら

置いてしまうというのが人の心ですよね・・・。

 

ちょっとだけ置いておこうと、ものを置いてしまったが最後。

いつの間にかその上はちょうどいい物置の場所となり、

そのまま定着して何かが置かれ続け、

掃除をするためには、ものをどかさなくてはいけないため

掃除もしづらくなり、

キッチンからの飛び散った水や油によってホコリが固まり、

いつも汚れた不衛生な場所になってしまいがちです。

 

そして、キッチンのカウンターと

同じような現象が起こりやすい場所が

家の中にはもう一つあります。

 

それは『客間』です。

キッチンのカウンター同様に、

当初の使用目的のために使われる機会がないと、

せっかくつくったのに、使わない無駄な部屋になるか、

あるいは、キッチンのカウンター同様に

ただの物置となってしまいます・・・

 

客間をつくる理由は、

親御さんが泊まりに来た時のためや、

来客時の対応のためなどではないでしょうか?

 

しかし、親御さんが泊まりに来るのは、

1年のうちで一体どれくらいあるでしょうか?

また、客間に通すような来客の頻度は

一体どれくらいあるでしょうか?

 

もし、親御さんが泊まりに来るのが

年間で1・2回程度しかないのであれば、

そのためだけに、わざわざ客間をつくらずとも、

まだ使ってない子ども部屋で

寝てもらえばいいと思いませんか?

 

また、来客時は客間ではなくリビングに通すこともできますし、

もし泊まっていくぐらいの来客であれば、

同じように未来の子ども部屋で寝てもらえばいいですよね?

 

そして、この未来の子ども部屋を、

もし1階につくることが出来るとしたら、

親御さんや来客時に使いやすいだけじゃなく、

子ども達も成長した時に自分の部屋を使いやすくなります。

 

また、自分達が将来2階に上がるのが難しくなった時も、

かつて子ども部屋だった部屋を

自分たちの部屋として使えるようになります。

子どもはやがて巣立っていくわけですからね。

 

このように合理的に家づくりを考えていけば、

出来るだけ出費を抑えながらも、

使いやすい家をつくることが出来ます。

 

ということで、

もし、今のお住まいの対面キッチンに

カウンターがあるというあなたも

あって当たり前と考えるのではなく、

本当にそれは必要なものなのか?

今、その使い勝手は実際どのようなものなのか?なども踏まえて、

家づくりの際には考えてみていただければと思います。

 

知らない間に、

無駄なコストが余分に掛かってしまっていることや、

余計に家事の手間がかかる家にしていることが

見つかるかもしれませんよ。

 

では、また。

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