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窓の数と明るさが比例しない理由

2021.5.21
お金・設計・仕様

窓の数が多ければ、多いほど、

窓の大きさが大きければ、大きいほど、

家って明るくなるような気がしますよね。

 

明るくて開放的な家にしたいと願う誰もが

そうなるように充分な数の窓を設置すると思います。

 

でも残念なことに、現実には

家の明るさや開放感は、窓の大きさや数には比例せず、

結果的に思っていたより薄暗く

昼間から照明に頼らなくてはいけない家に

なってしまうことも決して少なくありません・・

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

もちろん、その理由は、

常にカーテンを閉めておかないといけないからなので、

イメージ通りの明るさや開放感を実現するためには、

常にカーテンが必要になってしまう窓をつくらないように

心がけながら設計しないといけません。

 

言い換えれば、常にカーテンをする必要がない

窓をつくることが出来れば、

やみくもに窓の数を増やさなくても、

充分な光を家の中に採り込むことが出来るということです。

 

結果、カーテンにかかるコストを大幅に削減することも出来るし、

同時に、窓にかかるコストも大幅に削減することが出来ます。

 

例えば、窓の平均価格が仮に1本あたり4万円だとしたら、

窓を10本少なくすることが出来れば、

40万円ものコストがカット出来ます。

 

さらに、それらの窓全てにカーテンがいらないとしたら、

さらに40万円前後のコストをカットすることが出来ます。

つまり、合わせて80万円ほど

費用が違ってくるというわけですね。

 

また、窓が少なくなれば、

その分、家の断熱性能がアップします。

いくらサッシやガラスの性能が上がったとはいえ、

断熱材が入っている壁の方が、断熱性能が高いからです。

 

さらに、窓が少なくなれば、

家の外観を美しく保ちやすくなります。

外壁が汚れる最大の原因は、

窓から流れる垂れジミだからです。

 

そして、窓が少なくなると、

室内側にも大きなメリットが生まれます。

というのも、窓が少なくなれば、

必然的に壁の面積が増えます。

 

壁の面積が増えると・・・・

収納の棚を、よりたくさんつけることが出来るようになります。

 

つまり、単純に収納量が増えるというわけですね。

多くの方が、収納量は、床面積によって決まると

思い込んでしまっているのではないでしょうか。

しかし、床面積を広げれば、

一見、収納出来る場所が増えたような気がしますが、

それに連動して家のコストも増えてしまいます。

 

その点、壁面積を増やせば、

床面積を増やすことなく(=家のコストを増やすことなく)

収納出来る場所が増えることになるというわけですね。

 

 

明るくて開放的な家をつくるために必要なのは、

「たくさんの窓をつくる」ことではなく、

「その役割を果たすことが出来る窓しかつくらないようにする」ということです。

 

これは、コストをもカットしながら、

明るくて開放的な家と

風通しのいい家を実現することにもつながります。

 

また、家の景観も美しくなるし、

プライバシー性と防犯性も高くなるし、

家の断熱性能も高くなるし、

家の収納もより多くなります。

さらに、窓が少ない分、

窓の掃除にかかる手間も省けますね。

 

「窓の数と明るさは比例しない」ということを覚えておいていただき、

窓の役割についてよく考えながら、

間取りと外観の設計をしていただければと思います。

では、また。

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