三協建設株式会社

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少し前と同じでは、できなくなっている今の家づくり

2022.11.18
お金・設計・仕様

ウッドショック後、円安や輸送費の高騰、

半導体不足や商品の不足など

様々な要因が複雑に折り重なって、

ここ最近、全般的に建築資材の価格が徐々に上がってきています。

 

国が指定する耐震や断熱に対する基準が、

徐々に厳しくなっていることもあり、

以前に比べ、そもそもの建築コスト自体も

高くなっているのが現在の家づくりです。

 

そして、それに加えて、

消費税も徐々に高くなっていっているため、

ほんの数年前と比べても、

家づくりに対する負担が、

ずいぶんと大きくなってきているのが

現実ではないでしょうか?

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

このような物価の上昇に連動して、

賃金も上がっていっているならば、

これはこれで、問題のない話なのかもしれません。

 

しかし、実際のところ、

年々、所得が上がっていっている

という実感をお持ちである方が、

一体どれくらいいらっしゃるでしょうか?

 

あるいは、以前の日本のように、

これからも安定して所得が上がり続けるという希望を

一体どれくらいの方がお持ちなのでしょうか?

 

材料代のアップや基準のアップ、

そして税のアップによって、

建築コストはどんどん上がっていっているのに対し、

所得が上がってないか、あるいは、

今後も上がる見込みが薄いのであれば、

出来るだけ、家に対する負担を

減らす方向で考えなければいけません。

 

そして、品質を落とさず、

それを実現するためには、

面積を小さくするしか方法がありません。

 

しかし、いくつかの理由から、

家を小さくすることに対する抵抗感はなかなかと

拭うことができず、結果、多くの方が

家にお金をかけ過ぎてしまっているという現実もあります。

 

家を建てようと思うと、

誰もが、住宅展示場や完成見学会に行くと思います。

そして、そこで目にするのが、

同じような間取りのお家です。

また、同じような広さのお部屋です。

 

1階には広いリビングの他に和室があって・・

2階には寝室と人数分の子ども部屋があって・・

各部屋に、それぞれ収納がある上に、

大容量のウォークインクローゼットや納戸もあって・・

専用の書斎があって・・専用の家事室があって・・

自分たち用の玄関の他に来客用の玄関があって・・

 

といったお家です。

これらの要素が実現されている

お家を見続けていった結果、

夢と理想ばかりが膨らみ、

多少経済的な負担を背負ってでも、

当たり前のように自分たちの家にも、

これらの要素を求めるようになります。

 

そして、家が大きくなってしまう2つ目の理由が、

「家はこれくらいあるものだ」という固定概念です。

 

「最低でも30坪はあるものだ、出来れば40坪ぐらいは欲しい」

このようにお考えの方が、数多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 

おそらく、こうなってしまう一番の理由は、

“みんながそうしているから”だと思いますが、

それだけの大きさが、

暮らし的にも予算的にも必要なものなのかどうか、

そんなに深く考えずに決めてしまっていませんか?

 

最後に、3つ目の理由として、

“小さな家を建てることが恥ずかしい”

ということも少なからずあるのではないかと思います。

 

みんなより小さな家になってしまうことに対して、

劣等感を抱いてしまうとか、

カッコ悪いことだと思ってしまうということですね。

 

また、家だけに限らず土地に関しても、

出来るだけ広く買いたいという感情を、

誰しもが少なからずお持ちなのではないでしょうか?

 

そして、冷静に自分自身の

予算と照らし合わせが出来なくなり、

適正な予算を遥かにオーバーした

買い物をしてしまう・・・というわけです。

 

家づくりは、あなた自身にとっての

適正な予算の範囲内で行うべきです。

 

それゆえ、まずは、

あなたにとっての適正な資金計画を、

今だけじゃなくもっと先のことまで見据えた上で行い、

土地や家に一体いくらかけられるのか?を知っていただき、

その範囲内で出来る家づくりをしてください。

 

たとえ、周りのみんなよりも

面積の小さな家になったとしても、

設計次第で、より暮らしやすく

より開放的な家にすることも出来れば、

よりオシャレでより高級感溢れる家にすることも出来ます。

 

ということで、“家はこういうものである”

という固定概念に縛られて、

家を負担にしてしまうことのないよう、

充分注意して家づくりを行っていただければと思います!

 

では、また。

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