長い保証がある家ならメンテナンスはいらない?家を長く大切にするための考え方
2026.10.13
長い保証がある家ならメンテナンスはいらない?家を長く大切にするための考え方
こんにちは。三協建設株式会社の堀内裕輔です。
家づくりを考えていると、
「30年保証」
「60年保証」
「長期保証」
といった言葉を目にすることがあると思います。
保証が長いと、やはり安心感がありますよね。
家は大きな買い物ですし、長く暮らしていく場所です。
だから、保証がしっかりしているかどうかを確認することは、とても大切です。
ただ、ここで少し注意しておきたいことがあります。
それは、
保証があることと、メンテナンスをしなくていいことは別
だということです。
長い保証があるからといって、住んでから何もしなくてもいいわけではありません。
今回は、家の保証とメンテナンスについて、家づくりの前に知っておきたい考え方を整理してみたいと思います。
CONTENTS
保証がある家なら、住んでから何もしなくていい?
まず、最初に考えてみたいのがこの質問です。
長い保証がある家なら、住んでから何もしなくていいのでしょうか。
答えは、違います。
保証は、安心材料のひとつです。
ただし、保証があるからといって、家全体が何十年も何もせずに同じ状態を保てるわけではありません。
家は、いろいろな材料や設備でできています。
外壁
屋根
窓
玄関ドア
室内ドア
床
クロス
キッチン
お風呂
洗面
トイレ
給湯器
換気設備
こうしたものを、毎日使いながら暮らしていきます。
毎日暮らしていれば、少しずつ汚れたり、傷んだり、調整や交換が必要になる部分が出てくるのは自然なことです。
つまり、家は建てた瞬間が完成ではありますが、そこから何十年も、住みながら手入れしていくものでもあります。
保証とメンテナンスは別のもの
保証とメンテナンスは、似ているようで別のものです。
保証は、決められた条件の中で、万が一の不具合などに対応するためのものです。
一方でメンテナンスは、家をよい状態で長く使っていくために、住みながら点検したり、手入れしたり、必要に応じて修理や交換をしていくことです。
たとえば、
設備の調子が悪くなる
建具の動きが悪くなる
クロスのすき間やはがれが気になる
水まわりの部品が劣化する
給湯器の調子が悪くなる
外まわりに汚れが付く
こうしたことに対応していくのも、家のメンテナンスです。
保証があるからといって、こうした変化が起きないわけではありません。
また、保証の内容や条件は、住宅会社や商品、部材によって異なります。
何が保証対象になるのか
どの期間まで保証されるのか
どんな場合は対象外になるのか
定期点検や必要なメンテナンスが条件になっているのか
こうした部分は、家づくりの時に確認しておくことが大切です。
外壁に長い保証があっても、汚れない保証ではない
分かりやすい例が、外壁です。
たとえば、外壁材そのものに長い保証が付いている場合があります。
これは安心材料のひとつです。
ただし、外壁材に保証があることと、外壁が汚れないことは別です。
外壁は、雨、風、紫外線、湿気、砂ぼこりなど、外の環境にずっとさらされています。
年月が経てば、汚れが付くこともあります。
苔が生えることもあります。
周辺環境によっては、カビのような汚れが付着することもあります。
たとえば、日当たりや風通し、隣地との距離、周辺の植物、道路からのほこりなどによっても、汚れやすさは変わります。
つまり、
「外壁材に長い保証がある」
ということと、
「外壁がずっときれいなまま」
ということは、同じではありません。
保証年数だけを見るのではなく、住んでからどう手入れしていくかも含めて考える必要があります。
外まわりには、外壁以外にも手入れが必要な部分がある
家の外まわりには、外壁以外にもさまざまな部材があります。
屋根
雨どい
軒天
シーリング
バルコニー
換気フード
外部の金物
玄関まわり
給湯器や室外機まわり
こうした部分も、年月とともに少しずつ劣化していきます。
もちろん、すぐに大きな不具合が起きるという意味ではありません。
ただ、外まわりは普段の生活の中では、意外とじっくり見る機会が少ない場所です。
気づいた時には、汚れや劣化が進んでいた。
そういうこともあります。
だからこそ、定期的に状態を確認することが大切です。
人の体と同じで、早めに気づけば、小さな手入れで済むこともあります。
反対に、長い間放置してしまうと、大きな修繕につながることもあります。
家は、建てて終わりではありません
家は、建てて終わりではありません。
建てた後も、ずっと暮らしが続いていきます。
そして、その暮らしの中で、家も少しずつ変化していきます。
新築の時はきれいだったものも、毎日使えば汚れます。
動かすものは、調整が必要になることがあります。
水を使う場所は、部品の劣化や交換が必要になることもあります。
外まわりは、天候や環境の影響を受け続けます。
これは、家が悪いということではありません。
家とは、そういうものです。
だからこそ、建てた後にどう付き合っていくかが大切です。
大切な資産として、住みながら手入れをしていく。
状態を確認しながら、必要なところに必要な手をかけていく。
それが、家を長く大切にすることにつながります。
おうちにも健康診断が必要です
人は、体調が悪くなってから病院に行くこともあります。
でも、それだけではなく、健康診断も受けますよね。
今は元気でも、今の体の状態を知っておく。
大きな病気になる前に、早めに気づく。
家も、それに少し似ていると思います。
今は困っていなくても、定期的に家の状態を確認する。
外まわりに劣化がないか
水まわりに不具合がないか
建具や窓の動きに問題がないか
設備の交換時期が近づいていないか
外壁や屋根に気になるところがないか
こうしたことを定期的に確認しておくと、家の状態を把握しやすくなります。
家の点検は、問題を見つけるためだけではありません。
今の状態を知り、必要なタイミングで手入れをするためのものです。
家を長く大切にするために覚えておきたい3つのこと
家を長く大切にするために、覚えておきたいことが3つあります。
1. おうちの健康診断をする
まずは、定期的に専門業者に点検してもらうことです。
自分たちで見て分かることもありますが、専門的に見ないと分かりにくい部分もあります。
特に、屋根や外壁、床下、構造に関わる部分、水まわりなどは、自分たちだけでは判断が難しいこともあります。
だから、定期的にプロの目で確認してもらうことが大切です。
「今のところ問題はないですね」
と確認できることも、安心材料になります。
2. 必要なところは手入れする
点検で気になるところが見つかったら、必要なタイミングで手入れをすることも大切です。
小さな不具合だからといって、そのままにしておくと、後から大きな修繕につながることもあります。
もちろん、すべてをすぐに直さなければいけないわけではありません。
優先順位をつけながら、今対応するべきもの、少し様子を見てもいいもの、将来的に交換を考えるものを整理していくことが大切です。
家のメンテナンスは、焦って一気にやるものではなく、状態を見ながら必要なところに手をかけていくものです。
3. 点検やメンテナンスの履歴を残す
意外と大切なのが、履歴を残すことです。
いつ点検したのか
どこを確認したのか
どんな指摘があったのか
どこを修理したのか
どんな部品を交換したのか
いくらかかったのか
こうした記録を残しておくと、次の点検やメンテナンスの時に役立ちます。
また、将来的に家を売却したり、子どもに引き継いだりする場合にも、きちんと手入れしてきた履歴があることは、家を資産として考える上で大切な情報になります。
家を守るというのは、ただ修理をすることだけではありません。
どのように手入れしてきたかを記録しておくことも、家を大切にすることにつながります。
家づくりでは、建てた後のお金も考えておく
家づくりでは、土地代や建物代、住宅ローンに目が向きやすくなります。
もちろん、それらは大切です。
ただ、家を建てた後にもお金はかかります。
固定資産税
火災保険
光熱費
設備の交換費
外まわりのメンテナンス費
将来的な修繕費
こうしたお金も、暮らしの中で必要になっていきます。
だからこそ、家づくりの予算を考える時には、建てる時だけではなく、建てた後のことも見ておきたいところです。
「保証があるから大丈夫」
だけで終わらせるのではなく、
「保証の内容はどうなっているか」
「定期点検はどう受けるのか」
「将来的にどんなメンテナンスが必要になりそうか」
「その費用はどう準備していくか」
ここまで考えておくと、家を建てた後の安心感が変わります。
保証年数だけで判断しない
家づくりを考える時、保証年数は分かりやすい比較ポイントです。
30年保証
60年保証
長期保証
数字が大きいと、安心に感じます。
ただ、保証年数だけで判断するのは少し注意が必要です。
大切なのは、
何が保証されるのか
どんな条件で保証されるのか
保証されないものは何か
メンテナンスや点検は必要なのか
住んでからどのようなサポートがあるのか
こうした中身です。
保証は、家づくりにおける安心材料のひとつです。
でも、それだけで家の価値が守られるわけではありません。
家を長く大切にするためには、保証とあわせて、住んでからの点検やメンテナンスも考えておくことが必要です。
まとめ|保証があるから安心。でも、手入れがいらないわけではありません
長い保証がある家は、安心材料のひとつです。
ただし、保証があることと、メンテナンスをしなくていいことは別です。
家は、いろいろな材料や設備でできています。
毎日暮らしていれば、少しずつ汚れたり、傷んだり、調整や交換が必要になる部分も出てきます。
外壁材に長い保証があっても、外壁が汚れない保証ではありません。
年月が経てば、苔や汚れ、環境によってはカビが付着することもあります。
家は、建てて終わりではありません。
大切な資産として、住みながら手入れをしていくものです。
家を長く大切にするためには、
1.おうちの健康診断をする
2.必要なところは手入れする
3.点検やメンテナンスの履歴を残す
この3つを意識しておくことが大切です。
家づくりを考える時は、「何年保証か」だけではなく、住んでからどう家と付き合っていくかという視点も持ってみてください。
長く安心して暮らすためには、建てた後の点検やメンテナンスまで含めて、家づくりを考えることが大切だと思います。
くらしとおかねの学びばでは、家づくりの前に、住宅ローンや生活費だけでなく、建てた後のメンテナンス費や将来のお金についても一緒に整理しています。
「家を建てた後にどんな費用がかかるのか知りたい」
「保証やメンテナンスについて、何を確認すればいいか分からない」
「住宅ローンだけでなく、建てた後の暮らしまで考えて家づくりをしたい」
そんな方は、まずこれからの暮らしとお金を一緒に整理するところから始めてみませんか。
くらしとおかねの学びば
代表:堀内裕輔
運営:三協建設株式会社
よくある質問
Q. 長い保証がある家なら、メンテナンスはいらないですか?
いいえ。
保証があることと、メンテナンスがいらないことは別です。
家は毎日の暮らしの中で少しずつ汚れたり傷んだりします。
保証内容を確認しながら、定期的な点検や必要な手入れをしていくことが大切です。
Q. 住宅の保証では何が保証されますか?
保証内容は、住宅会社や商品、部材によって異なります。
構造、防水、設備、外壁材など、対象や期間、条件がそれぞれ違う場合があります。
何が保証対象で、何が対象外なのかを事前に確認しておくことが大切です。
Q. 外壁に長い保証があれば、汚れや苔も保証されますか?
外壁材そのものに保証があっても、汚れや苔、カビの付着まで保証されるとは限りません。
外壁は雨風や湿気、周辺環境の影響を受けるため、年月とともに汚れが付くことがあります。
保証内容とメンテナンスの必要性は分けて考えることが大切です。
Q. 家のメンテナンスで大切なことは何ですか?
定期的に点検を受けること、必要なタイミングで手入れをすること、点検や修理の履歴を残すことが大切です。
小さな不具合のうちに気づくことで、大きな修繕を防ぎやすくなります。
Q. 家づくりの前に、メンテナンス費も考えておくべきですか?
はい。
家を建てた後には、設備交換、外まわりの手入れ、将来的な修繕などの費用がかかります。
住宅ローンだけでなく、建てた後の維持費やメンテナンス費も含めて予算を考えておくことが大切です。




